奄美大島と屋久島はどっちがおすすめ?違いは?観光や泊まってほしい高級ホテルも紹介

鹿児島県を代表する二つの島、奄美大島と屋久島のどちらに行こうか悩んでいませんか。この二つの島には大自然が残されており、世界遺産に指定されているエリアもあるだけあって見応えがとてもあります。どういった人におすすめなのか、またグルメなどの比較もしますので是非この記事を見てどちらに行くのか決めてみて下さい。またリゾート感たっぷりのおすすめホテルもご紹介しますのでぜひ参考にしてみて下さい。

 

奄美大島と屋久島の良い点と違い

奄美大島

奄美大島のヒカゲヘゴ

基本的には沖縄によく似ているが、大島紬や鶏飯など独自の文化もある。アマミノクロウサギは奄美地方特有の動物で、夜探索に行くツアーもある美しいビーチが点在しているので車を借りてビーチ巡りも楽しい。マングロープの大きさは西表に次ぐ。LCCが東京・大阪から就航しているので、屋久島に比べてかなり安く行けるのも特徴。観光客が少なめなので、ゆっくりしたい人にはおすすめ。屋久島は外国人観光客が少なからずいるが、奄美では少なくあまり邪魔されたような感じがない。

屋久島

屋久島の屋久杉

1000年以上の巨大な屋久杉を見に行くトレッキングが充実。ハブやクマなどもおらず、比較的道も整備されておりわかりやすいので、山の経験のある人はガイドなしでもOK。縄文杉は圧巻。もののけ姫のモデルとなったとも言われる「白谷雲水峡」や子供や老人も挑戦できる「ヤクスギランド」なども魅力的。鹿児島から高速船があり便利。

 

奄美大島と屋久島の悪い点

奄美大島 ハブがいるので自由にトレッキングしづらい

屋久島 雨が多く渡航費が高い

奄美大島

奄美大島の土盛海岸

ハブが生息しているので、自由にトレッキングができる場所があまりない。原生林が魅力的な「金作原」ではガイドが必須なので、お金がかかってしまう。鹿児島から高速船がないので、船の場合は一日かかる。(夜行を使えば昼の時間を有効活用できる)屋久島に比べると、日本を代表できるような大きな観光地がない。

屋久島

屋久島のモッチョム岳

雨が多い。屋久島は月に雨が35日降ると言われるが、誇張でもない感じがある。レインコートなどの雨具は必須。渡航費が高い。鹿児島-屋久島の正規の飛行機代は片道16000円ぐらい、高速船だと13000円ぐらい。LCCがある奄美の倍ぐらいかかることも。飛行機・高速船ともに早期予約すれば早割などがあるので対策したいところ。フェリーは片道6000円ぐらいで安くつくもの、5時間ぐらいかかるので日数がかかってしまい宿泊費がかさむことも。またフェリーは高速船より欠航しやすいので注意。

 

奄美大島と屋久島どっちがおすすめ?国内に似ているエリアは?

どちらが良いかは人によるのですが、海外から人がわざわざ来る屋久島の方がややオリジナリティが高いと思います。奄美大島は沖縄に飽きた人や、観光客が多いエリアや観光地化されているのがあまり好きではない人におすすめです。

国内の似ているエリア

奄美大島の森は沖縄本島の北部のあまり観光化されていないエリアと似ている感じがあります。またマングロープは西表の雰囲気があります。

屋久島の森は青森の奥入瀬渓流の苔むした森や和歌山・三重にある厳かな雰囲気の杉が生えた熊野古道などに少し近いと思います。ただ屋久杉ほど巨大な木はないので、やはり屋久島は特別感があると思います。

 

奄美大島の観光・見どころ

 

金作原のトレッキング

奄美大島の金作原

原生林が生い茂る奄美を代表する観光スポット。必ずガイドをつける必要があるので、事前にツアーなどに申し込んでおくのが無難。ギリギリだと受け付けてもらえないことがあります。ネットでも申し込めるので、気軽に申し込んでみましょう。2kmぐらいのツアーなので、トレッキングの初心者でも大丈夫です。ヒカゲヘゴというジュラシックパークを思わせるような大きなシダの木が特徴的で、恐竜が出てきそうな雰囲気があります。またとなりのトトロでも雨よけとして使われていた大きな葉っぱ「クワズイモ」も生えています。奄美にしかいない珍しいヤモリやカエルの生態などをガイドから聞くことができるので、全く知識がなく訪れるより価値のあるツアーになるでしょう。ハブがいるためサンダルは避けたいところです。

マングローブツアー

奄美大島のマングローブ

西表に次いで国内第二位の広さをもつマングローブは一度は見ておきたいエリア。カヌーが定番で、安定性が高く、未経験でもインストラクターが教えてくれるので、一度は挑戦してみるのが良いと思います。満潮時を狙っていくと、カヌーでマングローブのトンネルを通り抜けることができるので、とてもおすすめです。干潮時はカヌーを降りてサンダルを履いて、土の上を散策します。季節によってはカニなどが顔を出してきます。金作原とセットになったツアーに参加する方法と、黒潮の森マングローブパークに直接行って申し込む方法があります。

アマミノクロウサギを見に行くツアー

アマミノクロウサギの標本

沖縄本島におらず奄美諸島にのみ生息するのがアマミノクロウサギ。奄美大島ではマングースの絶滅が確認されて以来、アマミノクロウサギの数が増えています。交通事故に遭うウサギも増えているそうですが、ナイトツアーなどに遭遇する確率も平成の頃よりアップしているようです。野生動物なので確実にみることはできないのですが、夜の森を見に行くのも楽しいと思います。

 

 

ビーチ巡り

奄美大島のビーチ

奄美は屋久島やより美しいビーチが多く点在しており、車があると色々なビーチを巡ることができます。写真の土盛海岸は空港から車で10分という好立地にありながらこの美しさ。海外に行かなくてもいいやと思わせるほどです。

 

屋久島の観光

縄文杉

屋久島の縄文杉

縄文杉は屋久島の1番の見どころといえるでしょう。往復25kmで所要時間8-10時間、かなり長い間のトレッキングになるため、朝早くからの準備が必要で前泊は必須になります。体力作りや登山装備もそれなりにしておく必要がありますが、最後に見える縄文杉は感動もの。冬季は近くの登山口まで行くバスがなくなるのでレンタカーがいるのには気をつけましょう。

屋久島のトロッコ

縄文杉に向かうまでには昔、杉の搬出に使われていたトロッコの線路の上を歩いていきます。これもなかなか楽しくていいですよ。

屋久島のウィルソン株

途中には名前のつけられた屋久杉がいくつかあります。

白谷雲水峡

白谷雲水峡

あまり綺麗に写せなかったのですが、白谷雲水峡には苔むしている場所はたくさんあります。一番有名なのはもののけ姫の森のモデルではといわれる「苔むす森」です。苔むす森や次に紹介する太鼓岩を目指す人が大多数です。苔むす森での食事はできないのは注意が必要です。

白谷雲水峡の太鼓岩から見た展望

太鼓岩を含むコースは一番長いトレッキングコース。見晴らしの良い場所になっています。

屋久島の白谷雲水峡にある女神杉

女神杉は個人的に一番美しいと思われる屋久杉です。幹にまとわりつくような根っこが天女の羽衣のような優しい帯に見えますね。

鹿の宿 屋久島 白谷雲水峡

シカが雨宿りできそうな大きな切り株には「シカの宿」というネーミングが。

ヤクスギランド

ヤクスギランドは30分や50分のコースが人気で、スニーカーでも散策できるくらいに道が舗装されているのが特徴です。私が行ったときは老人や幼稚園児らしいグループも散策していました。ただし80分や150分のコースは山道を行くことになるので、きちんとして装備が必要です。

ビーチ

 

屋久島 ビーチ

屋久島にも美しいビーチがありますが、奄美大島に比べるとトロピカルな感じが低くなってしまいます。

ただ永田浜(いなか浜)はラムサール条約にも登録されている世界有数の海亀の産卵地なので季節が合えば行ってみる価値があります。5月中旬-7月中旬には産卵に来た海亀を見る事が可能です。ライトなどが禁止されているためツアーや観察会に参加する形になります。車のない人はツアーがおすすめ。野生動物なので待ち時間が長くツアーの時間内に見る事ができない場合もあるようです。