アユタヤとスコータイはどっちがおすすめ?アンコールワットやボロブドゥールは?ベストシーズンやアクセスの仕方、違いについて詳しく解説!

遺跡好きの人はアユタヤとスコータイの写真を見てどちらにしようか迷っている人も多いのではないでしょうか。二つの遺跡のメリットや違いについてまたアクセスの方法などについても詳しく解説したのでぜひ記事を参考にして旅を楽しんでみてください。またアンコールワットやボロブドゥールといった有名な遺跡についても合わせて解説しているので、参考にしてみてください。

アユタヤとスコータイはどっちがおすすめ?アンコールワットやボロブドゥールは?

 

アユタヤ バンコクから車で約2時間と好アクセス。ビルマ軍に首を落とされた仏像など破壊された遺跡がたくさんある。巨大な涅槃像や木の根に取り込まれた仏頭などSNS映えするような写真が撮れるのでタイ初心者におすすめです。

スコータイ歴史公園 バンコクから400kmほど離れており、飛行機で行くのが一般的。一泊以上するのがおすすめですが、チェンマイから車で訪れる一日ツアーやバンコクから飛行機で日帰りするツアーもありますので時間がなく忙しい人はうまく利用してみましょう。緑豊かで静かな公園にある遺跡でアユタヤに比べ保存状態が比較的良く、池などがある公園は広々としておりリラックスしながら遺跡巡りをすることができます。遺跡の多くはスコータイ様式で作られており、炎のような髷(まげ)を持った、女性的でふくよかなラインの柔和な仏像が特徴的です。(写真上)スコータイの近郊エリアにも手付かずの遺跡があり、観光地化された遺跡が嫌いな人や観光客が多いのが苦手な人には特に良いエリア。これらを回る場合は二泊ぐらいするのも良いと思います。スコータイは2回目以降のタイ旅行におすすめ。

アンコールワット カンボジアのシェムリアップまで空路で行くのが一般的。ベトナムの各都市経由やバンコク経由などがある。アユタヤやスコータイと比べて圧倒的な規模で芸術性の面からも非常に高く、クメール建築の最高傑作。アジアどころか世界を代表する観光地といっても過言ではありません。

ボロブドゥール おびただしい数のストゥーパが見られる遺跡。アユタヤやアンコールワットに比べるとアクセスに若干時間がかかるのと、ボロブドゥールだけが目的の旅だと少し物足りない感じがあるので、バリ観光とセットで行くのがおすすめ。

個人的なおすすめ

アンコールワット>スコータイ>アユタヤ>ボロブドゥール

アンコールワットはこの中では圧倒的におすすめ。マチュピチュやモン・サン・ミシェルなどと同格の見応えのある観光地です。ツアーなどもあるので初心者でも行きやすいと思います。ただし迫力がありすぎて、最初に見てしまうと、アユタヤやボロブドゥールなどが面白く無くなる現象が起こるので、全部行くつもりであれば、最後にするのも一つの手です。スコータイはタイの奈良公園みたいな感じで、ゆったりと緑の多い公園を自転車などで回れるので個人的にはすごく好きな遺跡です。

アクセスのしやすさ

アユタヤ>アンコールワット>スコータイ>ボロブドゥール

時間が限られている人はアユタヤが一番おすすめ。HISなどで出しているタイのフリープラン4日間などでも気軽に行けるのでとても良いと思います。アンコールワットもツアーはそこそこあるので初心者でも利用しやすいと思います。スコータイは日本からのツアーはあまり見かけないので、航空券を自分で買えるようなある程度旅慣れた人にはいいと思います。ボロブドゥールはバリからのオプショナルツアーとかでもやっているので、バリとセットで行くとちょうど良いです。

アユタヤのアクセス方法と主な観光地

アユタヤ朝は14-18世紀にアユタヤを中心に栄えた王朝で、中国やインドなどとの貿易で栄えましたが、18世紀にビルマの攻撃を受けアユタヤ朝は滅亡、この際に多くの寺院は破壊され、頭を持ちとられた仏像などがたくさん存在します。

SNS映えする観光地が多いので、しっかり写真を撮りたい人にとてもおすすめです。

アクセス

バンコクから北に80km。電車やバス、ツアーなどで訪れると良いでしょう。交通手段にもよりますが1時間半から2時間ぐらいかかります。自転車をレンタルしたりトゥクトゥクをチャーターして回ると良いです。所要時間の目安は4-5時間です。時間があればエレファントライドなどをして楽しむのもおすすめです。

ワット・マハータート

13世紀に建てられた寺院ですが、木の根っこに取り込まれた仏頭で有名です。ビルマ軍の侵略により16世紀ごろに切り落とされたとされています。仏頭より低い位置で写真を撮るのがマナーとされているので撮影の際は気をつけましょう。その他にも首を切り落とされた仏像などをみることができます。マハータートとは仏舎利、ブッダの骨を収めている寺院のことをいい、スコータイにも同名の遺跡があります。

 

ワット・ロカヤ・スターラーム

全長28mという巨大な涅槃仏。1956年に復元されたものです。無料で見ることができるのでぜひ機会があれば訪れてみましょう。

 

ワット・ヤイチャイモンコン

72mの仏塔が目を引く寺院です。16世紀にビルマ王子を破った記念として建てられました。子宝祈願のパワースポットでもあり、お礼参りにはオモチャを供物と捧げるのだそうです。ドラえもんが納められている祠があり日本人に人気があります。

アユタヤ行きのツアー

アユタヤは初心者でも行きやすいので、一番初めにトライしてほしい遺跡です。初心者はバンコク4日間のツアーを使って見ましょう。HISはトラブルがあった時のサポートをしてもらえるので、初心者だけでなく一人旅の人にもおすすめです。格安ツアーは5万円台から。全室リバービューの高級ホテル「ザ・ペニンシュラ・バンコク」に泊まるプランなどは23万円台からあります。予算に合わせて選んでみましょう。

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バンコクからアユタヤまでは電車やバスでも行けますが、語学が得意ではない人はオプショナルツアーをうまく使うと良いでしょう。日本語ガイドをつけるとより知識が深まります。またエレファントライドやSNS映えするスポットとして有名になった「ピンクガネーシャ」がいるお寺に行くツアーもあります。

 

スコータイ歴史公園のアクセス方法と観光地

スコータイはバンコクから北へ約400kmにある都市です。13世紀にタイ族による初めて開かれた王朝で、当時の優雅な文化を思わせる遺跡が残っています。スコータイの前はクメール王朝が支配しており、その時代の影響もみられ、仏塔などは交流のあったスリランカの影響なども見られます。どのような様式で作られているのかを知るのも面白さの一つなので事前に調べていったり、ガイドをつけて話を聞くのも良いと思います。

静かな雰囲気で治安は良いほうですが、かつて日本人女性が殺害される事件が起こっているので、人気のないところに行く場合はガイドをつけるなどの対策はしっかり取るようにしましょう。

 

池などが公園内にあり、緑が多く広々としているのでゆったりとした気持ちになります。ただし暑い時期は早朝に行くなど対策が必要です。スコータイ遺跡の所用時間はトゥクトゥクや自転車を使っておよそ2時間から3時間ほどです。

ワット・マハータート

 

スコータイの中心となる寺院で、最も見応えのあるお寺の一つです。仏塔はハスのような形をしています。本尊はバンコクのお寺に移されています。

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ワット・シーチュム

高さ15mの大仏が祀られている寺院。

ワット・サパーンヒン

スコータイの西部にある12mの仏像で、小高い丘にあるため石畳の道を300mほど歩く必要があります。丘から見えるスコータイは雄大ですが、2007年にこの近くで日本人女性が殺害されています。一人で行く場合は入念に対策をしてから行きましょう。

ワットシーサワイ

スコータイには珍しいクメール様式による建物。スコータイ王朝が建てられる前の13世紀頃に造られたものと見られています。ビシュヌなどヒンズー教の神の彫刻が見つかっており、以前はヒンズー教の建物だったものが、後に仏教の建物として使われるようになりました。

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スコータイのツアー

スコータイ行きのツアーはあまりないので、格安航空券でバンコク経由の便を探してみるのが良いでしょう。バンコクやチェンマイから日帰りのオプショナルツアーを使うのも一つの手です。

 

スコータイ周辺の遺跡群

スコータイの周辺には世界遺産に指定された史跡群があります。時間があればどちらも回ってみると良いでしょう。

シーサッチャナーライ歴史公園

スコータイからバスで1時間ほどいったところにある公園で、スコータイに比べさらに観光地化されておらず森の中にあるありのままの遺跡を見ることができます。観光客がさらに少ないのでのんびりしており、トラムや自転車で回るのがおすすめ。店が少ないので食べ物や水などの持参したほうがいいでしょう。

カーンペーンペット

こちらも車で1時間ほど行ったところにあります。自転車や車でも遺跡まで乗り付けることができますが、かなり広いのでソンテウやトゥクトゥクのチャーターで行くと良いでしょう。スコータイに比べて手が加えておらず、ありのままの遺跡を楽しむことができます。ただ彫刻がほとんどはげてしまっていたり、土台のみの遺跡も多いため他の遺跡と比べると若干見劣りがします。

アンコールワット

アンコールワットは12世紀に建てられた壮大な寺院でクメール建築の最高傑作ともいわれ、世界中の旅人の憧れの的でもあります。高さ65mの祠堂を中心として、第一回廊、第二回廊、第三回廊で構成されています。第一回廊の前には池があり、写真のスポットとしてとても人気があります。朝日の時間はポジションの奪い合いになります。

12世紀に建てられた際はヒンズー教の寺院だったものが、16世紀にはタイ王国の影響により仏教の寺院に変わりました。そのためヒンズー教と仏教の影響が見られる寺院になっています。

     

アンコールトム

アンコールワットが寺院であるのに対して、アンコールトムは12世紀後半に建てられた王宮で、アンコールワットの約4.5倍の大きさがあります。アンコールワットにも近いので合わせて観光するのが良いでしょう。5つの門や象のテラスなど見どころがたくさんあり、2-3時間ぐらいかかってしまうので何をみるのか事前に決めていく必要性があります。

ベンメリア

シェムリアップから60kmも離れているところにありながら非常に人気の高い遺跡。移動時間を含めて半日ほど見ていくと良いでしょう。森の中の崩れた遺跡という組み合わせが冒険心を掻き立てます。何が何なのかわかりにくいのでガイド付きのツアーを試してみるのも良いでしょう。ツアーでない場合はトゥクトゥクか車をチャーターすることになります。

タプローム

ガジュマルの木に覆われた遺跡で、天空の城ラピュタのモデルになったなどともいわれています。映画「トゥームレーダー」などでも使われており、一度は訪れてほしい遺跡の一つです。

日本からのアクセス方法

一般的なのはベトナムのハノイやホーチミン経由でシェムリアップまで行く方法です。その他バンコク経由などもあります。初心者はやはりHISのツアーを使ってみましょう。一番安いツアーが4日間で8万円からです。

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ベストシーズン

雨季は5月下旬から10月下旬、乾季は11月上旬から5月中旬。

ベストシーズンは乾季で11月から2月は気温も比較的低いので観光がしやすいシーズンです。ただし観光客が多いため混み合うことがあるのには注意しておきたいポイントです。

 

ボロブドゥール

 

ボロブドゥールはジャワ島中部にある巨大な仏教遺跡です。回廊には釈迦のレリーフが施されており、前世から生誕、最初の説法に至るまでの詳細が表されています。72基ものストゥーパ(仏塔)があり、世界最大級とされています。所要時間は約2時間ほど。

プランバナン

9世紀に作られたヒンドゥー寺院。自然災害で破壊され現在修復されているのは数箇所のみですが、元々は広い寺院だったようです。中心にあるロロジョグランを見るだけなら1時間ほど、周囲の遺跡も見て回るなら3時間以上必要です。

ベストシーズン

11月~3月が雨季のため避けた方が良いシーズンです。5月~10月が乾季で乾季がベストシーズンになります。7月から9月はやや観光客が多く、航空券も高くなりがちなので可能なら避けるといいでしょう。雨季は旅費が安くなることと、トロピカルフルーツが甘くなるのでグルメな人には良いシーズンです。

日本からのツアー

日本からはツアーがほとんどないので、格安航空券でジョグジャカルタまで行くのがおすすめです。日本からバリまではツアーがふんだんに出ているのでバリまでツアーで行きオプショナルツアーを使ってボロブドゥールまで行くのもおすすめです。ガルーダ航空で直行便がありますが、航空券他゜けでも10万円以上するので高額になりがちです。マレーシア航空やフィリピン航空などのトランジットを使うとツアーでも割と安いのが出ているのでうまく使うと良いでしょう。

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