成田から釧路までLCCのピーチが就航しますます生きやすくなった道東。道東の百名山(雌阿寒岳、斜里岳、羅臼岳)に行きたいけどヒグマが怖い人も多いのではないでしょうか。
端的に言うと、羅臼岳はヒグマの高密度地域で登山中に遭遇する可能性が高く、斜里岳は年に数回の目撃があり、雌阿寒岳については地元の人いわく登山道にはほとんどでないとのことです。(ただしネットで調べたところ雌阿寒岳での目撃談があるのでいるにはいるようです。)斜里岳と雌阿寒岳は熊鈴とヒグマ用の熊撃退スプレーでしのげそうです。
追記: 2025年8月14日に羅臼岳に登山中の20代男性がヒグマに襲われ、茂みに連れ去られるという事件が起こりました。8月10日、12日にも人間にかなり接近したり、つきまとうなどの報告があり、人間にスナックなどの餌を与えられた個体や国立公園内に捨てられた弁当の残りを食べた個体が襲っているのではという指摘もあります。かつては道東で登山者を襲うヒグマは稀でありましたが、今後も最新情報を確認し、登山者に近づく個体がいるという報告があれば、中止や延期するなどの処置をとる必要がありそうです。ヒグマの動きが過去の例と違っていることを認識した上で各自行動をとるようにしてください。
今や、熊撃退スプレーは北海道でのアウトドアでは必須と言えるでしょう。8/12にヒグマに付き纏われた人もスプレー噴射したのち、後退し難を逃れています。リュックの中ではなく、専用のホルスターに入れ、腰やベルトなどにつけすぐに取り出せるようにしましょう。またリュックのサイドポケットの中などに入れる方法も。スプレーのタイプによっては本州のツキノワグマのみのものもあるので、よく調べてから購入しましょう。amazonでは6000円ぐらいからのものがあり噴射距離、噴射回数(一回で使い切りか二回使えるか)、重量、などに違いがあります。アメリカ製品の方が、ヒグマなどの大型グマに対して多くの実績があり信頼が高いようです。(グリズリーなど大型グマが生息しており、成分濃度などにも基準がある)ただし飛行機にはスプレーを持ち込めないので、宿に陸路・船便で先に送るなどの方法を取る必要があります。ネットでは、amazonで買って直接宿の近くのコンビニ受け取り指定にしたりしている人もいるようです。佐川急便では熊スプレーを受け入れ入れてくれるそうで、宿の近くの佐川急便の営業所で受け取るなどの方法もあるでしょう。東京の奥多摩などでツキノワグマに襲われた人もいるくらいなので、本州のアウトドアでも熊撃退スプレーの使い道はありそうです。
羅臼岳にヒグマは出る?

標高1661m 標高差1400m やまクエLEVEL52(上級)
ヒグマの高密度生息域
羅臼岳はネットでの目撃数も多数で、登山道に巣を作っているアリ(意外と高タンパク、高カロリーらしい)を食べに登山道に居座ることなどもあるらしいです。ヒグマに遭遇したときの対処に自信がない人はガイドを雇うかツアーの参加をおすすめします。モンベルのガイドさんは何度も居合わせた事があるらしく、目であっち行ってほしいなどと話をしたりするそうです。
岩尾別ルート
羅臼岳は知床五湖の近くから行く岩尾別ルートが基本。岩尾別ルートの標準の所要時間は登り5時間下り3時間半程度。登山道が整備されており、雪のない季節であれば技術的に困難な場所は少ないと思います。8時間近く歩き続ける体力勝負というところですね。9月はちなみにヒグマが遡上したマスや鮭を取りに川に行っているので、比較的山でのヒグマ遭遇率が低くなるそう。羅臼平にあるヒグマ用のフードロッカーに食料などを入れておくと頂上までが軽くなり、頂上間際の岩場ではストックをしまっておくと楽です。
おすすめの宿
秘境知床の温泉宿 地の涯

出典 楽天トラベル
登山口のすぐそばにあるので、知床観光より登山がメインの方には特におすすめしたい宿です。世界遺産に指定された地域に宿があり道すがらフクロウや鹿、ヒグマを見た人もいるようです。食事も土地のものをたっぷり使ったもので好評。露天風呂はターコイズ色で森と溶け合い美しくとても人気です。混浴ですが、女性は湯浴みがあるので安心です。
斜里岳にヒグマは出るのか?

標高1547m標高差857m やまクエLV45(中級)
赤い川は観光としても楽しい
ヒグマは年に数回の目撃のみの斜里岳では、単独での登山もありと思います。登山口にある清岳荘で事前情報を得ておいたほうがよいです。水深の浅い沢を何度もわたるので、登山靴+スパッツが推奨です。旧道は滝のそばを何度もとおり、迫力があります。赤い銅を含む沢は観光としても楽しめます。ただし増水時は危険なので注意が必要。
ちなみに麓の畑ではヒグマによる農作物の被害が多いそうです。
タクシーで行く場合
私はホテル緑清荘に泊まりタクシーで登山道まで行きましたが、片道4500円ぐらい。地元のタクシー会社、清里ハイヤーを使用することになります。清里ハイヤーは朝8時からしかやっておらず、登山道についたのは8時45分ぐらいになってしまいました。朝早くから行きたい人はレンタカーや清岳荘に泊まるしかないのですが、2020年現在はコロナのため清岳荘は宿泊を受け付けていません。(2022年は6月24日から宿泊を開始するようです。詳しくはきよさと観光協会ホームページまで。周りにコンビニなど何もなく、入浴施設もありません。)
斜里岳は沢を渡るルートがあり人によって所要時間がかなり異なり、早い人で5~6時間、多人数のツアー等だと10時間ぐらいかかってしまうそうです。私は斜里岳往復に7時間45分ぐらいかかってしまい下山時には日がかなり暮れてしまったので、レンタカーでない人は注意が必要だと思いました。山の中は電波がつながりにくく、清岳荘近くにくるまでタクシーがよべませんでした。
緑清荘
少し研修施設のような雰囲気の漂う宿ですが、清潔感があり一万円以下と割とリーズナブルな価格で泊まれます。斜里岳の見える部屋だと眺望が非常に良くておすすめです。温泉も泉質が良いと評判。登山後の疲れを癒すのにも良さそうです。
雌阿寒岳にヒグマは出るのか

標高1499m 標高差855mやまクエLV40(中級)
活火山なので事前情報要
地元の土産屋さんもタクシーの運転手さんも登山道はヒグマは出ないと豪語していましたが、ネットでの目撃例はあるようですが、ガイドなしの単独の登山も十分ありと思います。(追記 2021年は阿寒湖付近の駐車場やコンビニ近くでの目撃がありましたので要注意です。)活火山なので阿寒湖畔エコミュージアムセンターで事前情報を手に入れていった方がよいです。私が行ったときは危険度LV1ではあるものの、活発化している兆候があるのでお昼は頂上で食べず八合目あたりで食べたほうがよいといわれました。(実際行ったときは台風並みの強風でお昼を食べるどころではなかったのですが)登山道は整備されていて初心者でも登れるレベルだと思います。雌阿寒温泉の登山口から入る人が9割近いのですが、地元の人のおすすめでは阿寒温泉ルートが一番火山の雰囲気を楽しめるらしいです。ただ人がいないのでヒグマ対策としては少し不安になりますね。タクシー(阿寒ハイヤー)は阿寒湖のホテルから雌阿寒温泉の登山口まで約5500円オンネトーの登山口は約6000円ぐらいです。
ニュー阿寒ホテル
雌阿寒岳に泊まるのにおすすめなのはビジネスホテルぐらいの安価な価格なのに、バイキングも屋上の露天風呂も最高なニュー阿寒ホテルです。

バイキングは魅力的で80種類ほどあり、炊き込みご飯、カニ、刺身、ジンキスカンなど定番の北海道グルメだけでなくフレンチやイタリアン、中華、ステーキなどもあり質も高くシェフの腕がよくきちっとした料理が楽しめます。普段私はバイキングは料理の質が低いので行きたくないのですがここではなんどもおかわりに行ってしまいました。シェフはおそらくフレンチかイタリアンをやっていた人と思われ和食よりも魚介類の洋風アレンジしたものが特に美味しかったです。
グルメ以外にも素晴らしいのが、屋上にあるインフィニティープール。プールに仕切りがないため阿寒湖と一体化した感じが楽しめ、早朝は人も少なくプールに寝そべりながら静まり返った景色を見るのはとても素晴らしい体験です。わざわざこのホテルを楽しむために道東に来てもいいのではと思えるほどでした。
知床五湖にヒグマは出るのか

こちらは百名山ではないのですが、有名観光地なのでついでに書いてみました。知床自体がヒグマの密集地帯の上に知床五湖はミズバショウが生えておりこの根が芋のようになっていてヒグマの安定した餌になっているらしいです。このため知床五湖でのヒグマ目撃例はすさまじく、特に7月はほぼ毎日目撃があるようです。5/10~7/31までのヒグマ活動期はガイドがいないと地上遊歩道を歩けませんが、それ以外の植生保護期は、ガイドなしでも地上遊歩道を歩けます。気になる方は知床五湖の熊情報を見るとよいと思います。
道東のヒグマ対策としておすすめの熊鈴は?
道東の山ですが、シーズン中の土日はそこそこ人がいると思いますが、平日などは閑散としており、カウベル式、真鍮製などの熊鈴が響くので良いと思います。
・カウベル式の熊鈴 遠くまで響きやすい
・鈴の形のもの あまり響かないので人が多い山などに良い
・真鍮の熊鈴 遠くまで響きやすいのでおすすめ
東京ベル 熊よけ森の鈴
外見が可愛いので女性に特におすすめ。音色が非常に澄んでいて美しいだけでなく消音機能がついているので、簡単に音を消す事ができます。音を出す部分は真鍮製。カバー付き。
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能作
職人が手作りした美しいフォーム。風鈴のような高い綺麗な音がなるので、熊よけだけでなく、家のドアなどにつけても良さそうです。消音機能がついていないのには注意が必要です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。近年になってヒグマの被害や目撃情報は増えており、登山をする人はどこに行くにしても注意を怠らないようにしなければなりません。熊鈴はもちろん大事ですが、心配な人は羅臼岳以外の場合でもガイドを雇うことを考えたいものです。










2023年4月現在、モンベル羅臼岳ツアーは記事にあるような料金ではなく、他のガイド会社の料金とほぼ同額になっています。
ネットでチェックしましたが、おっしゃっているのはアイゼンが必要な残雪のあるツアーではないでしょうか。私が行ったときは夏山で15人ぐらいのツアーだったので安かったのだと思います。ただ記事を書いてから3年ぐらい経つので料金改定されていたり、以前より人数を絞っている可能性はあるので、夏のツアーを待って記事の内容を改定するか決めたいと思います。
2023年モンベルの羅臼岳ツアーは残雪期ではないツアーも価格改定されていますね
下記をご確認ください
https://event.montbell.jp/plan/disp_data.php?event_no=T01B04