道東の山にヒグマは出るのかガイドは要るのか(雌阿寒岳、斜里岳、羅臼岳)

成田から釧路までLCCのピーチが就航しますます生きやすくなった道東。道東の百名山(雌阿寒岳、斜里岳、羅臼岳)にヒグマはでるのかという疑問を持ちつつこれらの山を登ってきました。

端的に言うと、羅臼岳はヒグマの高密度地域で登山中に遭遇する可能性が高く、斜里岳は年に数回の目撃があり、雌阿寒岳については地元の人いわく登山道にはほとんどでないとのことです。(ただしネットで調べたところ雌阿寒岳での目撃談があるのでいるにはいるようです。)斜里岳と雌阿寒岳は熊鈴(土産屋で800円~2000円ぐらい)でしのげそうです。

①羅臼岳

 

標高1661m 標高差1400m やまクエLEVEL52(上級)

ヒグマの高密度生息域

羅臼岳はネットでの目撃数も多数で、登山道に巣を作っているアリ(意外と高タンパク、高カロリーらしい)を食べに登山道に居座ることなどもあるらしいです。ヒグマに遭遇したときの対処に自信がない人はガイドを雇うかツアーの参加をおすすめします。

おすすめはモンベルツアー

私が参加したのはモンベルの現地集合、現地解散ツアーで参加料が税込み8600円。個人ガイド(知床アルパのガイド費用参考)を雇うと一人であれば28,000円、2~3人であれば17,000円程度なので低価格で押さえたい人はモンベルのツアーに参加されるとよいと思います。夏から秋に数回行っているようなので、それに合わせて休みを取るのが◎。

岩尾別ルート

羅臼岳は知床五湖の近くから行く岩尾別ルートが基本。岩尾別ルートの標準の所要時間は登り5時間下り3時間半程度。登山道が整備されており、雪のない季節であれば技術的に困難な場所は少ないと思います。8時間近く歩き続ける体力勝負というところですね。9月はちなみにヒグマが遡上したマスや鮭を取りに川に行っているので、比較的山でのヒグマ遭遇率が低くなるそう。羅臼平にあるヒグマ用のフードロッカーに食料などを入れておくと頂上までが軽くなり、頂上間際の岩場ではストックをしまっておくと楽です。

 

②斜里岳

標高1547m標高差857m やまクエLV45(中級)

赤い川は観光としても楽しい

ヒグマは年に数回の目撃のみの斜里岳では、単独での登山もありと思います。登山口にある清岳荘での事前情報を得ておいたほうがよいです。水深の浅い沢を何度もわたるので、登山靴+スパッツが推奨です。旧道は滝のそばを何度もとおり、赤い銅を含む沢は観光としても楽しめます。ただし増水時は危険なので注意が必要。

タクシーで行く場合

私はホテル緑清荘に泊まりタクシーで登山道まで行きましたが、片道4500円ぐらい。地元のタクシー会社、清里ハイヤーを使用することになります。清里ハイヤーは朝8時からしかやっておらず、登山道についたのは8時45分ぐらいになってしまいました。朝早くから行きたい人はレンタカーや清岳荘に泊まるしかないのですが、2020年現在はコロナのため清岳荘は宿泊を受け付けていません。

斜里岳は沢を渡るルートがあり人によって所要時間がかなり異なり、早い人で5~6時間、多人数のツアー等だと10時間ぐらいかかってしまうそうです。私は斜里岳往復に7時間45分ぐらいかかってしまい下山時には日がかなり暮れてしまったので、レンタカーでない人は注意が必要だと思いました。山の中は電波がつながりにくく、清岳荘近くにくるまでタクシーがよべませんでした。

➂雌阿寒岳

標高1499m 標高差855mやまクエLV40(中級)

活火山なので事前情報要

地元の土産屋さんもタクシーの運転手さんも登山道はヒグマは出ないと豪語していましたが、ネットでの目撃例はあるようですが、ガイドなしの単独の登山も十分ありと思います。活火山なので阿寒湖畔エコミュージアムセンターで事前情報を手に入れていった方がよいです。私が行ったときは危険度LV1ではあるものの、活発化している兆候があるのでお昼は頂上で食べず八合目あたりで食べたほうがよいといわれました。(実際行ったときは台風並みの強風でお昼を食べるどころではなかったのですが)登山道は整備されていて初心者でも登れるレベルだと思います。雌阿寒温泉の登山口から入る人が9割近いのですが、地元の人のおすすめでは阿寒温泉ルートが一番火山の雰囲気を楽しめるらしいです。ただ人がいないのでヒグマ対策としては少し不安になりますね。タクシー(阿寒ハイヤー)は阿寒湖のホテルから雌阿寒温泉の登山口まで約5500円オンネトーの登山口は約6000円ぐらいです。

ニュー阿寒ホテル

四季の味覚を絶景とともに楽しむリゾートブッフェ

出典:ニュー阿寒ホテル公式ページより

ちなみに阿寒湖のおすすめホテルはニュー阿寒ホテルです。バイキングが特に魅力的で80種類ほどあり、炊き込みご飯、カニ、刺身、ジンキスカンなど定番の北海道グルメだけでなくフレンチやイタリアン、中華、ステーキなどもあり質も高くシェフの腕がよくきちっとした料理が楽しめます。普段私はバイキングは料理の質が低いので行きたくないのですがここではなんどもおかわりに行ってしまいました。シェフはおそらくフレンチかイタリアンをやっていた人と思われ和食よりも魚介類の洋風アレンジしたものが特に美味しかったです。

出典:ニュー阿寒ホテル公式ページより

グルメ以外にも素晴らしいのが、屋上にあるインフィニティープール。プールに仕切りがないため阿寒湖と一体化した感じが楽しめ、早朝は人も少なくプールに寝そべりながら静まり返った景色を見るのはとても素晴らしい体験です。わざわざこのホテルを楽しむために道東に来てもいいのではと思えるほどでした。

 

④知床五湖

こちらは百名山ではないのですが、有名観光地なのでついでに書いてみました。知床自体がヒグマの密集地帯の上に知床五湖はミズバショウが生えておりこの根が芋のようになっていてヒグマの安定した餌になっているらしいです。このため知床五湖でのヒグマ目撃例はすさまじく、特に7月はほぼ毎日目撃があるようです。5/10~7/31までのヒグマ活動期はガイドがいないと地上遊歩道を歩けませんが、それ以外の植生保護期は、ガイドなしでも地上遊歩道を歩けます。気になる方は知床五湖の熊情報を見るとよいと思います。