NARUTAKE

目白というと山手線の中で唯一乗り換えがない駅のため、山手線内で乗降者数が少ないワースト3に入っているそうです。あまり来たことのない人も多いと思いますが、目白はお屋敷町で、派手ではないけど上品な隠れ家的なお店も数々あります。目白で食べたい平日ランチを紹介します。

~おすすめ五選~

  • さんかく→1000円でうまみたっぷりラーメン
  • なるたけ→1000円で新鮮な魚が食いたい
  • 旬香亭→2000円以下でファミレス以上のおしゃれな雰囲気の洋食が食べたい
  • La mujica→2000円以下でカジュアルなフレンチが食べたい
  • TAPPA→2000円前後で上品なイタリアンを食べたい

~味はまずまずで近くまで来たら選択肢として入れたい三選~

  • プァンタイ→1000円以下でタイ料理が食べたい
  • 天作→1500円以下で天ぷら専門店の味をカウンターで食べたい
  • panier de legumes→2000円前後でフェミニンなフレンチを味わいたい

さんかく【目白で一番旨みのあるラーメン】

スープ、麺、チャーシューからうまみが押し寄せる

目白 さんかく 正面目白駅徒歩二分。現在はお昼しかやっていないので、思い切っていかないと食べるのが結構難しいです。店の外観は町屋風で、知らなればラーメン屋とは気づかないようなレベル。初代は昭和22年に新宿の思い出横丁に店を出したそうで、そこの土地の形が三角だったのが店の由来だとか。1999年に火事にあってから三代目が目白に移転を決めたそう。店のサイズは小ぶりながら、レトロな小物が置かれ、ジャズが流れおしゃれな雰囲気。今回は、中華そば 煮卵入り(800円)を注文。塩昆布をそえたおにぎりも一個サービスでつけてもらえます。お味の感想は、うまみがぐいぐい迫ってくるタイプのラーメンでしょうか。肩ロースのチャーシュー、歯ごたえのある中太麺、豚骨と鳥をベースに魚介を若干いれたスープ三つから押し寄せるうまみが楽しくて最後まで一滴まで楽しめます。お店のコンセプトは”時代に迎合しない飾らない味”とのことですが、個人的にはモダンな要素も感じられ懐かしいとか古いとはあまり感じなかったです。気になった点としては塩のせいか、化学調味料のせいか後味がピリッとしすぎているかなという点です。その点以外は、満足度が高くわざわざ目白を訪れてもよいレベルかなという感じでした。

 

目白 旬香亭【有名シェフがオーナーのお店】

目白 旬香亭 ランチ 正面
洋食界では広く知られた斉藤元志郎氏がオーナーのお店。赤坂に以前店を出していたのが静岡に移転、その後目白にも支店を出したとのことです。ミシュランのピブグルマンも獲得。
店のコンセプトは「新しくて懐かしい、洋食」とされております。
比較的新しい建物、目白トラッドの中の角に位置しており、全面ガラス張りになった外側二面から日光が注ぎ込み店内は明るく、目白通りや学習院の木々を見渡せます。また歩道に対して少し出っ張っているのでちょっとした浮遊感もありおしゃれな雰囲気です。
目白 旬香亭 ランチ あかうし 目白 旬香亭 ビーフカツレツ
店の看板料理であるビーフカツレツの”上撰”4000円を注文。銘柄はメニューに書かれていませんでしたが、聞いてみるとネットで調べた通り熊本の大塚牧場直送のあかうしだそうです。
あかうしは黒毛和牛と違って脂肪が少ない上に、あげ方についても油をあまり吸っていなかったのでカツレツとしてはかなり軽い感じでした。肉の味がわかるように塩で食べるのをおすすめされて、確かその通りだったのですが、コンセプト的にはデミグラスのこってりしたソースに合うように計算されてあげているように思われ、特撰はさっぱりした肉を味わいたい人向けかなという印象でした。
また付け合わせのサラダはガストロバックを使っており生でもなく温野菜でもない新触感を楽しめます。
メニューは難しい横文字が並ぶようなものは少なく、伝統的な洋食のメニューが並び、味も赤坂の時代からやっているとおり安心できる老舗の洋食さんの味です。
老舗の洋食屋さんは古い建物に入っていることも多いですが、おしゃれな雰囲気の中で新技術を駆使した伝統的な洋食を食べれるというのが、この店のコンセプトの意味かと思いました。
ランチメニューはほとんど1000円~2000円台。デイリーで使うのは厳しいと思いますが、たまに奮発してファミレスには出せない洋食の味を楽しみたい人向けと思います。
 

なるたけ【目白で一番魚がうまい。ランチは1000円】

 
大隅半島直送の魚がうまい店
目白 なるたけ 正面玄関
目白駅3分。
店名がかかれた看板が店先にないので、事前に玄関の写真をチェックしておかないと通り過ぎてしまうお店。
高い吹きぬけの天井にシーリングファンが回り、店内にはアップライトのピアノが置かれたり、キューバ音楽が流れるなどおしゃれな雰囲気が漂います。
目白 なるたけ ランチ
ココの売りは大隅半島から仕入れた魚。
ランチは1000円のカンパチのから揚げ定食をチョイス。
おそらく一匹丸ごと仕入れてざく切りにしたと思われるようなカンパチは、ほとんど衣をつけない状態で揚げられていました。
経費削減のため衣を厚くする店も多いですが、ココのカンパチはまだ新鮮と思われるようなもの肉厚の状態で食べられ非常に満足度が高いです。(尚、他のレビュアーの方でカンパチ一切れしかなかったとありましたが、私のはシラスがなかった代わりにカンパチが三切れ入っており全く問題ありませんでした)
また味噌汁もこだわりがあり、みそについて聞いてみたところ練馬の手作り赤みそを使っているとのこと。人工的な味ではなく優しい味わいがしました。
ただ、お米はべちょっとしていたのと全体的に塩分高めかなという印象はありますが、魚のレベルが高いのでそんなに問題でもないかなと思います。味噌汁、豆腐のサイズは小さめですがご飯はお代わりができ1000円で食べれる内容としては満足度が高いと思います。魚好きの人が目白を訪れたらぜひ寄ってもらいたいお店です。

La mujica【目白の気軽に行けるカジュアルなフレンチ】

ハーブのさわやかなアクセントが魅力的なカジュアルフレンチ
目白のカジュアルフレンチ ムジカ 店内
目白駅徒歩1分。青い外壁が印象的。梶原シェフはマキシム・ド・パリやクレッセントなどの有名店やフランスでは星付きのお店でも修行されたそう。
店内は、アップライトのピアノが置かれたりと、月に一回はコンサートもやられたりするそうです。雰囲気はクラシックな格式ばったものはなくてどちらかというとカジュアル、家庭的な雰囲気でおしゃれしすぎなくても大丈夫な感じでした。
ランチは1600円(+税+サービス料)で前菜、スープ、メイン、食後の飲み物がつきます。
目白のカジュアルフレンチ ムジカ カルパッチョ
前菜は、岩手産水ダコのカルパッチョを選択。タコはちょっと解凍っぽかったけど、ルッコラなどのサラダは新鮮そのもの。アンチョビもアクセントに載せられています。
スープは一択のみで、キャラメリゼしたニンジンのポタージュ。キャラメル色になるまで長時間調理したニンジンと生クリームを使った濃厚で味わい深い一品。クミンのスパイスもよいアクセントです。一択のみというところからもシェフの自信が垣間見れます。
パンは、二種サーブされローズマリーを入れたものがさわやかで美味。またゴマと全粒粉を使ったパンもなかなかでした。
目白のカジュアルフレンチ ムジカ ランチ 
メインはハーブ鶏もも肉のこんがりローストを選択。天然塩がもも肉の味わいをよく引き出しており、骨からはうまみがたっぷり出ています。ディジョンマスタードのソースはきつくなく、まろやかにアクセントを付けます。
全体的な印象としては、美味しいソースで素材をごまかすというフレンチにありがちな感じではなく、良い素材を生かしハーブやソースでアクセントをつけていくといったスタイルに思われました。クミン、ローズマリー、デジョンマスタードなどは決して表に出すぎることなく、軽くメインの素材をサポートするような配分がとても好印象でした。その他のメニューを見ても鮎のカダイフ巻やバルバリー鴨のコンフィなど凝ったものが並んでおり、また次回挑戦してみたいです。盛り付けや食器は高級フレンチのようには凝ったものでなく、あくまでも味勝負に出ているのだと思います。2000円前後で食べれるフレンチとしてはとても良い選択だと思います。

TAPPA【目白の隠れ家イタリアン】

カジュアルな雰囲気だけどよく計算され、洗練されたイタリアン
目白駅から徒歩8分。目白通りのイタリアンは結構、新陳代謝が激しい中で今年の秋で13年を迎えるとのこと。入り口は全面ガラス張りになっていてとてもおしゃれ。カウンターがメインなので一人でも入りやすい。ボサノバがかかっていてほんわりモード。
ランチはパスタ+サラダ+パンが1200円、肉料理+サラダ+パンは1600円、前菜とドルチェ+カフェを付けると2200円。今回は2200円のコースを選択。
TAPPA 目白のイタリアン ランチ 前菜
前菜は自家製ピクルス、ドライトマト、オムレツ、モルタデッラ(ボローニャソーセージ)の4種。ピクルスやドライトマトは上品な酸味が印象的。
TAPPA 目白 イタリアン ランチ パスタ
パスタは二種から選べ今回は、小エビ、ズッキーニ、姫トマトのスパゲッティを選択。小エビは小ぶりながらもぷりぷりで食べごたえがありズッキーニやトマトからもうまみがよく出ておりバジルのほのかな香りもあり最後まで飽きさせません。
目白のカジュアルイタリアン TAPPA デザート
ドルチェはフランボワーズとチョコレートソースのチーズケーキ。酸味がキリリとしていてよいアクセントです。

全体的な印象としては、塩分、うまみ、ボリュームをガツンと出すというより、少し控えめにして全体のバランスをよく整え、上品に整頓されたなという印象をもちました。酸味やほのかなハーブの香りも上品で、店の雰囲気はカジュアルながらも料理の味は格式高い感じを受けました。駅から遠いのが若干難点ではありますが、目白あたりでは、かなり高レベル。わざわざ訪れても価値があるイタリアンだと思います。

味もコスパもまあまあ。選択肢として入れたい三選

味もコスパもまあまあの三つのお店。選択肢にぜひ入れてみてください!

プァンタイ【目白のタイ料理といえばここ】

バンコクにもありそうな普通のタイ料理屋さん

目白 タイ料理 ブァンタイ 正面画像 目白のタイ料理 ブァンタイ マッサンマンカレー

目白駅徒歩5分。店名はタイの友達という意味。食べログのスコアが3.5以上あったので、久しぶりに確認のため来店。こじんまりとしたタイ料理の食堂という感じで店内はテーブルが5つほど。ランチタイムはどれも1000円以下で、小ぶりながらもスープ、デザート、サラダ付き。パッタイ(海老入り焼きそば)とガパオ(ひき肉のバジル炒め)が人気とのことです。オプションでジャスミンライスにしたり、トムヤムスープをつけることができます。個人的にマッサンマンカレー税込み950円が食べたかったので注文しました。以前の850円から価格が上がっているみたいですね。10分しないうちにマッサマンカレー登場。上にはココナッツミルクとパクチーが載せられており、中にはざく切りにされたジャガイモ、鶏肉、ニンジンはもちろんダイコンまで入っていました。(これって日本流?)味は予想どおり甘くまろやかなマッサマンカレーといった感じで特に驚きはありませんでした。ライスはやや多めで、フライドオニオンつき。店の人にナンプラーをかけてみてと勧められました。スープは牛骨スープ。デザートは砂糖をまぶした杏仁豆腐。全体的にボリュームたっぷりで、後半はかなりお腹いっぱいになりました。特に目立つポイントはなくコスパも味も普通のタイ料理屋さんといった感じです。一人でも入りやすそうな雰囲気なので目白の近くに来たらチョイスの一つとしてどうぞ。

天作【目白を代表する天ぷら屋】

ランチでも上品な空間で揚げているパフォーマンスが見れる
目白 天作 正面玄関 目白 天作 ランチ
目白駅徒歩三分。食べログが3.6以上あったので気になってお昼に来店しました。お隣のビブグルマンを取ったおでん屋の田の字とは姉妹店とか。ランチは限定10食の週替わり丼が魚二種、野菜二種とサラダに味噌汁つきで1050円、これに+海老二本をつけた天丼が1250円、海老とホタテのかき揚げ丼が1250円となっています。リーズナブルな週替わり丼を注文。少し上品な雰囲気のあるカウンターに座って天ぷら職人が揚げている姿を見れるのはなかなか良いパフォーマンス。この日はテイクアウトの客が多かったようでかなり弁当を準備されているようでした。10分もしないうちに天丼が出されました。この日の魚はアナゴ。野菜はナスとサツマイモ。ナスは天ぷらだけどみずみずしさが伝わり職人ならではの味だったものの、アナゴやサツマイモはうまみが凝縮された感じもなく、衣のサクッとした歯触りもなく好みの天ぷらとはちょっと違うかなという感じでした。味噌汁はなかなかこだわりの味。職人さんには失礼だけど、てんやのコスパの良さに比べるともう少しひねりがほしかったかなという感じでした。ただ上品な空間をたった1000円で味わえるというところは価値があるので行ってみて損はないかと思います。天丼は週替わり丼の4品だと男性は物足らないかもしれません。個人的には海老二本つきの天丼がよいかと思いました。

panier de legumes 【目白のかわいいフレンチ】

フェミニンなカジュアルフレンチ
目白駅より徒歩6分。赤と黒を生かした外見や看板や軒先の花が女性的でかわいらしい感じの店。中はこじんまりとしていて、カフェのようなテーブルで、コロナ対策もありテーブルは一つ飛ばし。それほどキャパはないので予約はした方がよいと思います。ランチはいろいろパターンがあって、今回スープ+メイン二つの2900円コースを選びました。メインが一つだと1500円になります。
①新玉ねぎのスープ
panier de legumes ランチ スープ
うまみたっぷりの冷製スープ。見かけはきれいでデザートにも見えますね。
②イサキのソテーバジルソース(+450円)
panier de legumes ランチ イサキのソテー 魚料理

こちらはいまひとつでした。少しイサキが悪くなってるようでバジルソースをかけても臭みがとれず。中はふわっと外はパリッとしてほしいのになんか今一つの食感。追加料金かけたのですごく残念。

➂子羊のトマトソース煮
panier de legumes 目白 ランチ メイン
これはすごくおいしかったです。色とりどりの野菜にラム特有の匂いもトマトソースのアクセントになっている感じでした。
昔ビブグルマンを取られていたそうで、その雰囲気はありました。魚料理は少し残念でしたが、ラムのトマトソース煮はなかなか良い感じで焼き立てのパンを少しづつもってくるのも◎。個人的には店名のpanier de legumes(野菜かご)のとおり野菜のメニューをもっと売りにしていけばいいのにと思いました。ここの特徴は何といっても赤と黒のカラーを生かしたフェミニンな雰囲気ではないかなと思います。可愛いを評価する人と行くとよいです。両隣のテーブルも女性が仕事の話やら恋愛の話やらでかなり話し込んでいました。女子会にもよさそうですね。

 五城目(ごじょうめ) 【目白で食べられる秋田料理】

ビブグルマン取得のCPの良い秋田料理店 
ランチではないのですが、ディナーでご紹介。目白駅徒歩5分でピブグルマン取得店。目白に店を開いたのは昭和30年代でもう60年もたっているということです。店の名前は初代の育った秋田県五城目町よりとっており、東京ではめずらしい老舗の秋田料理店。目白には珍しい古民家風の建物で、店内も田舎にトリップしてきたような趣があり古い木のカウンターに座敷が少々。おすすめは鍋料理ということで、7-8月はクジラ鍋、9月-11月はキノコ鍋、10月-4月はきりたんぽ(要予約)が味わえます。季節によって食べれる鍋が違うので行く前に要チェックです。また春から夏までは山菜もおすすめだそうです。今回は鍋が選択できなかったので、他の料理を選ぶことにしました。
  五城目 目白 枝豆
お通し (枝豆、ふき、キュウリ)
キュウリについている味噌は味わい深く、ふきとあえているマグロもなかなかの味。
五城目 目白 マグロ カンパチ
マグロ(トロ)、カンパチの刺身 1500円
刺身は何種類かからアラカルトで選べます。味はまずまずといったところ。お値段相応。
五城目 目白 どじょうの唐揚げ
ドジョウのから揚げ 500円
生きたままのものを鍋に入れており、死んだものはいれないという徹底ぶり。500円で量もあり料亭とかにも出していいようなお味。泥臭さは全くなりパリッとして香ばしい。
五城目 目白 わっぱ飯
鮭のわっぱ飯 800円
「わっぱ」とは、杉の薄い板を曲げて作った弁当箱のこと。この器に薄い塩味のだしを加えて炊いたご飯を盛り、その上に旬の魚介を載せて蒸したものがわっぱ飯。三つ葉と青のりを載せて鮮やかに仕上げている。2人分はあるが、塩加減も絶妙で食べていても全く飽きが来ない。味噌汁に入っている山菜もよいアクセントでお値段以上の内容。漬物も発酵してできたうまみがよく出ていて◎
総括としては、居酒屋レベルの料金設定ですが、塩加減や発酵物のレベルが高く、ドジョウのから揚げや鮭のわっぱ飯は、味もさることながらボリュームがあり大変満足しました。また96歳の女将が現役でおもてなしをしていただき楽しめました。混んでくると、時間がかかりそうな雰囲気があるので、早め早めの注文が必要かと思います。さすがピブグルマン所得しているだけのことはあるなという感想でした。お昼やっていないのは残念ですが、若女将の話だと、テイクアウトも力を入れていきたいとのことで、わっぱ飯も簡単に食べられるようになるかもしれません。
鍋以外の季節でも十分楽しめ、目白ではなるたけと一緒におさえておきたい店だと思います。