16,000円の弁当に価値はあるのか

コロナの間にすっかり定着したテイクアウトですが、なんとミシュランで三ツ星をとっている神楽坂の石かわがテイクアウトをしているということで、早速トライしてみました。通常であれば店内で食べるのに二か月待ちという状態らしいのですが、テイクアウトは前日の予約でもokでした。

石かわについて簡単に説明すると、2003年の創業で2009年から連続でミシュラン三ツ星を取っているという本格的な日本料理店です。海外からの客も多く、日本を代表するようなお店ではありますが、上から目線ではなく気取らない接客でも評判です。

 

写真のように紫の上品な風呂敷につつまれています。

一の段と二の段に分かれており、合計16品目ありました。

お弁当となりますと、出来立ての一番よい状態で食べることはできず、特に焼き物や揚げ物は致命的になってしまい、汁ものはこぼれ、香りが高すぎるものも臭いが移ってしまったりと中身も厳選しなくてはなりません。

おいしかったもの

店内で食べるのと遜色ないなと思ったのは二品でした。

①生雲丹 だし醤油

利尻で生きたままの雲丹、剥きたての雲丹などを食べたことがあるのですが、どう考えても石かわの雲丹のほうがおいしく感じられました。おそらくだし醤油が決めてとおもうのですが、個人的には甘さ、舌触りともに上に感じられ弁当ながらたいへん満足しました。利尻で食べた雲丹のほうが新鮮なはずなのですが、選び抜かれた食材+@をしているのだと思います。

②厳選和牛やわらか煮

これは温まったほうがおいしかったと思いますが、冷えていても十分にうまみと柔らかさを感じられました。近江牛の駅弁を食べたことがありますが、冷えていてもまずまずなので、高級和牛は割と弁当と相性がいいのかもしれません。

面白かった食材

①花わさびの酢漬け

花わさびとはわさびの花が咲く前のつぼみ状態の花茎を収穫したもので、私は初めて食べたのですが、ワサビの辛さに加えて、酢の酸味や漬けたことによって味の奥行が増し、上品さも備わった面白い一品になったと思いました。

②フルーツとまと 白ごまあんかけ

これはデザートを意識した作りになっていて、スーパーにはないような甘みの強いトマトに和のあんをかけて面白い一品になっていました。

総括(★5点中)

香り★★ 限られた空間の中にもアナゴのゆず風味や木の芽ごはんなどほのかな香りを楽しむことができた。また焼きものも冷めてはいるが、香ばしい香りがした。またその匂いが他の素材に移ることがなかった。

味の深さ、後味の芸術性 ★★★ 海老すり身揚げは噛んで行くうちに味の変化感じられまた、甘鯛酒盗焼や花わさびの酢漬けには発酵されたうまみ、奥行きが感じられた。

上品さ★★★ 全体的に上品だが、特に春かぶらやナスのうま煮などだしのうまみを吸った野菜が特に感じられた。

コストパフォーマンス ★ やはり店内で食べるものより、見た目の良さ、食器の美しさ、店内の空間を楽しむことができず、また出来立てのベストなおいしさを感じることができないことを考えると個人的にはアワビ、毛ガニ等の食材を減らして6000~8000円ぐらいにするかもう少し量自体を増やして満足度を上げてもらえないとコストパフォーマンスは悪いといわざるを得ないと思います。

おすすめ度 ★★ なかなか庶民が食べに行けないようなミシュラン三ツ星の料理を前日に予約できて翌日たべれるという素晴らしさはありますが、店内でベストな状態のものや芸術性を味わえないデメリットがあるので★は二つです。

結論。。お店で食べるより状態がよくないのでもう少し安くしてもらえると嬉しい。。

 

以上です。次は石川さんの弟子が開いている虎白のレポートをして子弟対決としたいと思います。