台南と台中はどっちがおすすめ?グルメやおすすめのホテル・観光もブログながらの観点で徹底紹介

台南と台中は台北周辺の観光地を行き尽くした人に行ってもらいたい観光地です。台南は昔の首都だったため古い建物が多く、また小吃という小腹が空いたら少しだけ食べるという文化があり、B級グルメが好きな人は検討してみても良いでしょう。台中は台南に比べて観光地としては少し魅力が劣りますが、台北から少し近いので選択肢として入れるのも良いでしょう。

台南と台中どっちがおすすめ

台南のお祭り
台南のお祭り

 

台南 古い建物が多く、歴史的な都市が好きな人はこちらがおすすめ。台湾の小京都と呼ぶ人も。食べ歩きが楽しく高雄との組み合わせや、高雄空港から日本に戻るのもあり。新幹線なら台北から片道2時間ぐらいなので、頑張れば日帰りも可能

台中 観光地というよりビジネスの街といった感じ。日本でいうと名古屋や浜松あたりのイメージ。観光もあるけどメジャーではない感じ。台中は観光地が散らばっているので、個人で回るよりツアーを使うのも良い。水面が反射する様子がウユニ湖に似た「高美湿地」場所やアイスが有名な宮原眼科などがある。ユニークな建築物も魅力的。台北から新幹線で1時間半ぐらい

初めて台湾に行く人はあまり欲張らないで、台北だけにしておくのがおすすめです。台北周辺には九份、十份、野柳など台中や台南より面白い観光地もあるので先にそちらに行くと良いと思います。

台北からは新幹線で行くのが一番手っ取り早いです。外国人向けの3日間パス(連続しない場合は2日間のものもある)が2500元ぐらい(12000円ほど)で手に入るので、チェックしておくと良いでしょう。パスの場合、席の予約はネットでできず窓口でやる必要があるのが注意点です。少し早めに駅に着いておくのが無難です。

高雄から日本に戻るなど片道だけの場合などオプショナルツアーで有名なKlookを使うと20%引きになります。その他、二人目が無料になるキャンペーンとかも定期的にやっていたりするのでチェックしてみましょう。当日だと指定席が埋まっていることがあるので、ちよっと面倒かもしれないですがネットで必ず予約しておきましょう。

台南の観光地【台南と台中どっちがいい?】

台湾らしい街並み
台湾らしい街並みは見ているだけで楽しい

 

台湾はオランダの植民地であった時代や日本が統治していた時代もあり、歴史的な建造物も日本が税関や病院などとして使われていたことがあります。この他にもお寺などがたくさんあるので、ぜひいろんなお寺を回ってみてください。

井仔脚瓦盤塩田

台南には海面と高低差の少ない干潟が多く、日照時間が長いことから17世紀から塩田が作られてきました。しかしながら人件費がかかりすぎるため2002年に中止され海外からの輸入に頼っています。現在では観光地として整備されており、伝統的な製塩法を知ることができます。またここは台湾屈指の夕日が美しい場所でもあります。水面に波が立たないため美しい空が鏡のように映り、夕暮れ時には空のグランデーションが想像を絶するほどの美しさを見せます。台南の中心部から2時間ほどかかります。夕日の頃に行かないとあまり面白くないかもしれません。アクセスは台南駅からバスを2回ほど乗り継ぐ方法、新営駅からタクシーを使う方法、台南駅からのツアーに参加する方法(高雄発もあります)があります。

井仔脚瓦盤塩田の夕暮れ

水面が鏡のようになっているのに注目。

個人的にはウユニより美しいと思いました。海だけだと波がたってあまり綺麗に反射せずそんなに感動しないのですが、この鏡のような水面と合わせると本当に見事。一つの一つの水面がさまざまな色を見せ、シャッターチャンスがたくさんです。

塩田のサイズは思ったより小さかったという人もネットでは結構いました。幅は300mぐらいでしょうか。端から端まで割とすぐ辿り着きます。

井仔脚瓦盤塩田のカフェテリア

塩田の手前にはバス用品など塩を使った製品を売るおしゃれな土産屋さんと外に椅子とテーブルがあり、天然塩を使った煮卵、お茶などを買って食べることができます。二つとも絶妙な塩加減でなかなか美味しかったです。右手に見えるジャングルジムのようなものは展望台になっています。

井仔脚瓦盤塩田のお茶

塩が入っているお茶。塩辛くはない程度に塩が入っていてミネラルの深みがあってすごく美味しかったです。おすすめです。あと豆花が無料で食べられるので、ぜひ絶妙な塩加減をチェックしてみてください。

井仔脚瓦盤塩田 サバヒーのスープ

小さな個人経営の食堂も何店かあり小吃が楽しめます。この辺りはサバヒーという魚が有名で、サバヒーとスイカ(ウリのような感じ)が入ったスープが売っています。これも美味しかったです。

赤崁楼(せきかんろう・チーカンロウ)

赤崁楼 台南の観光地

1653年にオランダ人に創設されたもので、もともとは「プロヴィンティア城」として建てられたものが、時代を経て中国風の建物になりました。日本統治時代には病院として使われています。台南駅から1.2kmほど離れており車で10分ほど。バスやタクシーが良いでしょう。

 

安平古堡(あんぺいこほう・アンピングーバオ)

安平古堡 台湾の観光地

17世紀にオランダはマカオや澎湖島に東アジアの拠点を作ろうとしていたものの、ポルトガルや明の抵抗に遭い、最終的には台南に作ることになりました。これが1624年に作られた安平古堡の元である「ゼーランディア城」です。1868年にイギリスの砲弾を受け、廃墟と化した後、日本統治時代には洋式の建物が建てられ税関として使用されました。現在ではわずかな城壁が当時の面影を残すのみとなっています。堡は砦の意味を持ちます。台南駅からバス・タクシーで20分ほどかかります。

神農街

個人的には一番楽しかったのがここ神農街と次に紹介する林百貨です。

神農街の古い建物

歴史を感じる古い建物。

神農街の古い建物

細い通りも趣があります。

神農街の古い建物

あまり綺麗に撮れていないのですが、実際は幻想的な世界が広がります。

古民家をリノベーションしたお土産屋やカフェなどが立ち並ぶ、レトロな街です。夕方以降がランタンに火が灯り、幻想的な雰囲気になります。朝はあまり店が開いていないので注意したいところです。(観光客がいないので散歩には良いかも?)。清の時代はこの辺りが中心街だったそうです。

林百貨

林百貨

林百貨

階層が針をつかって示されています。

林百貨
林百貨の屋上から見た夜景

 

1932年日本統治時代に作られた百貨店。戦後に経営者は日本に帰り、中華民国が接収。警官の派出所などに使われましたが1986年からは空きビルに。2010年からリノベーションが開始され2013年に現在の形が完成しました。昭和レトロな感じがたっぷりの百貨店は今や日本にはないので、観光地として昔ながらの雰囲気を楽しみたいところです。エレベーターも見どころの一つで、針を使った階数表示が見られます。屋上には喫茶店や神社があります。アメリカ軍の銃弾の跡なども残っており、見逃せません。店内には限定のお土産などがたくさんあるので、チェックしてみましょう。夜は21時までやっているので食事後などに出かけても良いでしょう。

お寺

流石に古い街だけあって、街を歩いているだけで古いお寺に遭遇します。特徴は装飾が素晴らしく、見応えがあるところでしょう。朝早くから夜遅くまでやっているところもあるのでGoogle Mapなどで調べて人気のお寺に行くのも良いと思います。

聖母安潤宮
安平古堡の近くにある聖母安潤宮
神農街にある金華府
神農街にある金華府

エンターテイメント性に富んでいます。

筊杯

この「筊杯(jiǎo bēi ジャオベイ)」という三日月の形をした板を使って占いができます。表と裏が出るとYesの意味。どちらも同じだとNoの意味になります。

台南のグルメ

台南には小吃という小腹を満たすための少量サイズの食事ができる場所がたくさんあります。大に比べるとコスパはやや落ちますが、いろんな種類を食べれるので試してみましょう。個人的には刈包(グアバオ)と意麺(イーミエン)が気に入りました。

牛肉湯

 

肉はたっぷり入っていますが、骨の出汁はかなり薄めでお湯みたいな感じの薄味スープ。赤みが残った状態で出てくることもよくあります。

 

魯肉飯(肉燥飯)

台南ならず台湾全土で人気の国民的な食べ物。台南では肉燥飯と呼ばれている場合も多いのでトライしてみましょう。写真のようにすごく小さなサイズのものもありました。

担仔麺 (タンツーメン)

肉のそぼろがかかった麺。小さなお茶碗で出される事が多いです。

刈包(グアバオ)

 

グアーバオ 台南グルメ

台湾のハンバーガーとも言われるグアバオ。バンズは肉まんの外側のようなもので、中には豚の角煮、バクチー、台湾の漬物「酸菜」とかが入っていて、味わいは中華っぽい感じになります。

意麵

意麵

少しもちもちとした少しスポンジ状の食感が面白い麺で、鰹出汁が日本人の口にとても合います。ネットでマルちゃんみたいといっている人もいましたが、そんなイメージです。個人的には結構ハマって台湾滞在中よく食べました。

 

台南でおすすめのホテル

シャングリ・ラ ファーイースタン 台南

私のおすすめは台南の駅前にあるシャングリラホテル。シャングリラは超高級ですが、台南のシャングリラは割とリーズブルで安い時は2万円以下で泊まれることもあります。予約サイトでチエックしてみましょう。台湾の駅の西側に行く際は、無料の入場券みたいなのを機械で発行して駅の構内に入ることができるので、利用すると観光などがとてもやりやすいです。なお新幹線が通っている台南高速鉄道の駅の方からは車で20分ほどかかります。

シャングリ・ラ ファーイースタン 台南の夜景

38Fという高層ホテルなので、台湾の夜景が見事です。ただアジアの首都や東京などに比べれば大人しい感じはあります。

シャングリ・ラ ファーイースタン 台南

部屋の向きは360度に向かってたくさんあるので、どれに当たるかわからないのですが、私の部屋からは朝日も夕日も見れるという絶好のロケーションで大満足。窓が広いので180度ぐらいまでも渡すことができました。海はほんの少しだけ見えましたよ。

シャングリ・ラ ファーイースタン 台南の客室

シックな感じのインテリアとマッチする夕暮れ時もなかなか綺麗です。

シャングリ・ラ ファーイースタン 台南 クラブラウンジ

シャングリ・ラ ファーイースタン 台南

落ち着いた雰囲気でデパートが隣接しているので買い物にも便利な立地です。

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台中の観光地【台南と台中どっちがいい?】

 

高美湿地

干潮時にできる鏡張りのような水面がウユニ塩湖を思わせることで有名な湿地。夕日が美しいエリアでもあります。バスはかなり安いもののバス停から30分ほど歩く必要があるのと、本数もあまり多くないのでタクシーやツアーも考えると良いと思います。満潮の時は入ることができず、干潮の時間を調べていくのがおすすめ。11月から3月までは寒くなる上に水位が高くなるため鏡張りになりにくいので気をつけましょう。

台中国家歌劇院

世界9大新ランドマークの一つ、世界で最も難しい建築物とも言われている公共のコンサートホールで日本の建築家「伊東豊雄」が設計。何度も工期が延長されて6年の歳月を経て完成しました。コンクリートにガラスという一風風変わりな組み合わせで、内部は洞窟を思わせるような構造になっています。内部には書店やセレクトショップなどが入っているのでぜひ入ってみましょう。