大川荘は鬼滅の刃出てくる無限城のモデルではないかと言われていますが、それ以外でもプロが選ぶ日本の旅館百選にも選ばれているだけあって食事や大浴場の棚湯なども素晴らしく、鬼滅のファンでなくても一度はいって欲しいホテルです。食事の内容や大浴場、口コミ、付近でできる食事や観光も解説していますので、この記事をもとに宿泊するかどうか決めてみてください。
大川荘の特徴・良いところ
ドラマチックな橋を渡って入っていきます。時間帯によっては下に水が流れ清流の雰囲気を醸し出します。
- 午後4時から浮舞台での三味線の演奏
- 男湯・女湯それぞれにオリジナルのサウナ
- 客室から見える渓谷が豪華
- ダイナミックな渓谷を見渡せる棚湯
- さらさらプラス保湿感のある美肌系のお湯
- 食事プランは色々あるが食事処が川床風になっているプランや食材をリクエストできるプランも
- 時間によっては人口渓流がホテル内を流れており、清々しい気持ちになる
- 普通サイズの部屋でも10畳以上とかなり広め
- ホテル内の売店は夜遅くまで開いており便利
- 山深いところにあるが徒歩圏内にコンビニがある(大きな橋を渡ったところにあります)
老舗らしくセンスの良い骨董品などが並べられています。
大川荘の悪い所
- 歩いて行ける場所に観光地がない
- 温泉街はほとんど周囲の店が閉まっており閑散としている
- 高階層の客室からは見事な渓谷が見えるが、ロビーや大浴場・食事会場など低階層からは少しみづらい
- 朝のバイキングは夕食に比べると今ひとつ(個人的な感想)
- 部屋までの案内や女将にお茶をいただくといったサービスはない
- 高級ホテルにはよくあるラウンジで無料の飲み放題や食べ放題といったものはない。事前に買って持ち込むなどすると良い
- 一人用のプランがない
一人旅の人や大川荘が少し高いと思っている人は同じく芦ノ牧温泉にある丸峰がおすすめです。こちらもプロが選ぶホテル百選に選ばれているホテルで、朝食付きの最低価格は7000円ほどからなので、大川荘の浮き舞台だけみたい人などはこちらに泊まって、日帰り入浴などを楽しむのも一つの手です。丸峰は長い湯船が特徴的で、また新館の川音の方はお値段が少し高くなりますが、渓谷側の部屋の指定もできます。
大川荘の良い口コミ
- 大浴場「棚田」は迫力満点でよかった
- 部屋に掘り炬燵があり、渓流の眺めも良かった(ただし掘り炬燵は宵待亭のみです)
- もう何泊もしたい宿だった
- フロントに入ってすぐの三味線、そして無限城のような浮舞台と階段。。大満足です
- 部屋から見える山も良かった。季節を変えてまた来たい
- 地元の食材がたくさん出て満足だった
- 個室だったが、料理の説明も詳しく満足できた(個室や部屋食だといい加減な説明の宿も多い)
- ホスピタリティに溢れている接客。子供のことを覚えていてくれて嬉しかった
- この値段でこの内容はコストパフォーマンスが高すぎる
紅葉や雪の季節など季節を変えてまた来たいというコメントがたくさんあり、まさしく同感といった感じでした。高級過ぎず中級過ぎずちょうどいい塩梅のホテルだなと思います。
大川荘の悪い口コミ
- アメニティは必要最小限のもののみだった(アメニティはあまり高級感がなかったです)
- 空中露天風呂は朝は一般客も行けるが景色が今ひとつ(近くに橋があり丸見えになるため囲いがあり渓谷がやや見にくいです。)
- 朝食は人が多すぎてゆったりできなかった(私は平日に行ったのでゆったりできました)
- 蜘蛛の巣が張っていた(田舎は2時間ほどで蜘蛛が巣をはるので全てとるのは難しいみたいです)
- 鳥のフンが気になった(私の部屋はツバメが巣を作っていると注意書きがありました)
大川荘に送迎はある?
一番近い芦ノ牧温泉駅から徒歩で30分ほどかかるので、車がない人は送迎を頼むのが無難です。事前予約すると芦ノ牧温泉駅から到着毎に無料の送迎バスがあります。また観光の中心地である会津若松駅からの送迎も可能です。(15:30 発 → 16:00 着。前日までに予約必須で一便のみ)
大川荘の三味線はいつからいつまで?浮き舞台には入れる?
フロント近くから見ると、こんな感じです。あの無限城を思わせる不思議な空間。
大川荘の三味線は午後4時から午後6時まで。休憩なしに弾かれるのはさすがプロといった感じです。流石に疲れてくるようでよく見ていると足を崩されたりしています。6時ごろから夕食がスタートするので、それまでに大浴場に行ったり、その帰りなどに三味線を何回か見に行くと良いと思います。残念ながら毎日の開催ではないそうで、お休みの時もあるとのこと。
ちなみに夕食会場の個室がある近辺に行くと真ん前から写真を撮ることができます。ラウンジの一部からも見ることができるので、ビールなどを飲みながら見てみたい人は、先に占領しておくと良いと思います。
三味線の演奏中は浮き舞台に入ることはできませんが、6時をすぎると浮き舞台に行くことができるので、撮影会などしてみてはいかがでしょうか。
大川荘の部屋はどこがおすすめ?
大きく分けて新しい棟の宵待亭と古い棟の月見亭があります。
月見亭
リーズナブルな方が良い方は俄然、月見亭一択でしょう。昔ながらの和室になっています。リーズナブルといっても10畳以上の部屋なので、二人で泊まるとかなり広々としていますよ。
宵待亭
お金に余裕がある人は宵待亭がおすすめ。大浴場や食堂、フロントや玄関にも近くとても便利です。また12畳以上の広さがあり、月見亭よりよりモダンな和になっています。窓が天井から床近くまであり、絶景を見るのに適しています。月見亭の棟より高階層があるので、より景色が綺麗に見える可能性があると思います。
掘り炬燵になっています。冬は炬燵が設置されるそうです。
大きな窓からは渓谷、山、橋が見えてゴージャスな気分です。紅葉が見たいという多くの人のコメントわかりますよね。転落防止のため窓が開けにくくなっていました。空気が入れづらいのが少し残念でした。あと座ると渓谷が見えないので、どうにかして欲しいなと思いました。
ゆったりとした部屋。五人まで泊まれることができ、五人ぐらいだと結構安くなるようですよ。宵待亭は12畳と14畳があり14畳の方は奥には二畳ほどの化粧をする場所があります。
露天風呂がある部屋はある?
露天風呂や温泉がある部屋はないのですが、展望風呂が付いている部屋があります。「貴賓室」と「宵待亭 特別室(想撫子 桐の間)」です。レギュラープランでは階層が選べないので、高階層が絶対に良いという人は、少しお値段は張りますが、貴賓室や特別室を選ぶと良いでしょう。
貴賓室
本間12.5畳+和室次の間6畳 +洋室10畳という大きな部屋。最大8名のでの宿泊が可能です。最上階のコーナーにあります。
桐の間
写真 楽天トラベルより
上層階の角部屋。桐の木の温もりが感じられる部屋です。2面の窓が印象的です。
大川荘の大浴場「棚田」は?
渓谷に向かって棚田のように湯船が作られている面白い温泉です。豊富な源泉を掛け流ししています。24時間ではありませんが、朝早くから深夜までやっているので、とても便利です。5:30~24:00(清掃時間は9:30~11:00)
大川荘の大浴場にサウナはある?
サウナは男女別で違っており、二つとも低温サウナです。老人でも楽しめるようになっています。
男性 ピンクソルトサウナ
男性はピンクソルトを使った低温サウナです。ピンクソルトの暖炉が暖かなムードを出して癒しの空間になっています。
女性 寝転び式低温サウナ
麦飯石を使った低温サウナ。麦飯石は古くから皮膚病を治す効果があるとされてきました。遠赤外線の効果で体が芯から温まります。
空中露天風呂
午後13:00~22:00は貸切オンリーですが、5:30~9:30は無料で宿泊者も入ることができます。100段以上の階段を降っていくので足腰の弱い人にはあまり向いていません。系統としては、野手溢れる黒川の感じに似ています。
写真 楽天トラベルより
私が行ったときは橋から見えないように覆いがかなりされており、外の様子が見えずちょっとがっかりでした。洗い場などはないので注意しましょう。
大川荘で日帰り入浴は可能?
日帰り入浴は可能です。 11:00~15:00までとなっているため三味線を見ることはできませんが、浮き舞台の様子などを見ることは可能なので利用してみましょう。
大人: ¥1,500(税込・入湯税込・フェイスタオル付き)
小人(3歳〜12歳):¥680(税込)
また11時にチェックインしてランチで会席料理、大浴場を15時まで楽しむ5500円と7700円のプランがあるので、泊まれない人は利用してみましょう。
大川荘の周辺の観光や神社、ランチや居酒屋などはある?
こちらの情報については下記の記事にまとめてあリます。観光はあまりお勧めてできるものはないのですが、男性の象徴が飾られてある金精神社などはすぐ近くなので、行ってみると良いでしょう。山の方は熊が近年出るそうなので、行く際には注意していきましょう。ランチは大川荘が運営しているDECCORAがおすすめです。
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大川荘の食事はどう?美味求真 KAWADAKOの雰囲気はいい?
大川荘の食事はなかなか美味しくて特に夕食は良かったです。個人的には100点中85点ぐらいでしょうか。グルメ目的の旅にもおすすめできます。個室はいろんなプランがあるので、美食の人に向いています。KAWADOKOは半個室になっていますが、広々とした空間が素晴らしく記念日などにおすすめです。
美味求真 KAWADOKO
私が食べたのがこの半個室になっているKAWADOKOです。予約時のプランで選択しなくてはならないのですが、完全なプライベートではないものの、浮き舞台から繋がった広い空間を共有することができるのでとても開放感がありおすすめです。
かなり広いのですが、最大3名までとのこと。暗くて川は見えなかったのですが、すごく豪華な気分でした。人口の渓流が近くに流れているので、窓を閉めていても渓流のそばにいるような雰囲気があります。
私が行ったときは18時から19時半までのスタートが可能でした。夕食時間の予約はチェックイン時に入れることができるですが、私の時は16時のチェックイン時には一番早い18時の枠はすでに埋まっていました。季節によっては18時でも外が眺められる可能性があるので早い時間に食べたい人は、チェックインは早めにした方が良いと思います。
豪華なのがずらりと並びます。
前菜。秋の味覚の栗や胡桃を使ったセンスが光ります。
焼いた秋刀魚と木の子信田(しのだ)のお吸い物。信田とは油揚げを使った料理に使うのだそうです。
お刺身。海老、ぶり、サーモン、川魚が一品ありました。山の中なのに鮮度が非常に高く不思議な気持ちになりました。どこで取れたのか聞いてみましたが、わからないとのこと。
会津名産 馬肉角煮。馬肉は刺身でしか食べたことがなく、こんな塊は初めてで少し感動。大根や舞茸なども入っています。火をつけて食べるので熱々がいただけました。
見た目も華やかな福島県産和牛のサーロイン。こちらは陶板で焼いて食べます。赤みが多いせいか、思ったほどしつこくなくあっさりしていました。
味付きの天ぷら。天つゆなしでいただきます。エビは蓑揚げというじゃがいもの衣を使ったもの。なかなか美味しかったです。鍋と焼肉、自分で温める形式のものが二つあったので、プロの作りたてをもらえるのは嬉しいですね。菊の葉や大根、鮑茸など揚げ物には珍しいものも。さつまいものかのこなども創作性がなかなかあってとても良かったと思います。
会津蕎麦。長野で食べるより福島で食べる方が個人的には好きなんですよね。
シャインマスカットや柿などのフルーツで締めます。
お酒は価格帯がいいのがなく、他のブロガーさんたちが絶賛していた日本酒の飲み比べをしてみました。液晶の端末から選ぶのですが、銘柄選択をするのを忘れてしまい、口頭で伝える羽目に。
個室お食事処
半個室は覗かないと見えないのですが、さらにプライベートが欲しい人や美食を楽しみたい人は個室にされると良いでしょう。料理長特選-山海の幸のプラン、さらに美食を追求した-美味求真-bimi-のプラン、食べたい食材をリクエストできる【大川荘の貴賓会席】があります。
写真 楽天トラベルより
かわもの厨(くり)
レストランホールでの食事。個室でなくて良いので、とにかく安い方が良いという人はこちらにすると良いでしょう。季節ごとにメニューが変わり、公式ホームページで確認することができます。
大川荘の朝食は?
ビュッフェが基本ですが、場合によっては和定食になることもあるそうです。味はビュッフェなので大雑把な感じは否めず、まずまずといったところでしょうか。100点中70点ぐらい。典型的な朝食の料理のみならず、ニシン・芋煮・オタネニンジン・馬肉など会津特産品を使用した料理がたくさん出てきたのが良かったです。全体で50種類ぐらいでしょうか。割と豊富な方だと思います。
渓谷側の席はとても良い雰囲気がありました。平日だったのと、会場が広いので大きなホテルの割にはのびのびできて良かったです。
東北を代表する料理、芋煮。
えごまはじゅうねんとも言われ、食べると10年長生きすると言われています。えごま豚は福島の特産の一つで、このシュウマイも肉が詰まっていて美味しかったです。
卵かけご飯はメレンゲをバーナーで炙るという凝ったものでした。
これはニシンとガンモの旨煮。会津はニシン料理も特産です。
朝鮮人参をオタネニンジンと呼ぶのだそうで、日本有数の産地だそうです。朝鮮人参で体を温めたいですね。
厚揚げとイカ大根の煮物。
馬肉を使った肉じゃが。あんまり馬肉っぽさを感じませんでした。
パンは品数が豊富。
フルーツ・サラダなども豊富。
レモンザーサイは珍しい組み合わせで、面白かったです。
お土産売り場
赤べこの人形や絵蝋燭など会津の伝統的なお土産から、日本酒も数多く取り揃えています。赤べこTシャツなどのオリジナル商品もありました。スイーツやカレーなどもオリジナル商品がたくさんありましたので、ぜひみてみてください。価格も良心的だと思います。
ご利用時間/7:00~11:00、14:00~22:00
ちなみに芦ノ牧温泉の名物は黒糖まんじゅうです。