ミリタリー/戦跡/自衛隊好きがチュークでダイビングしたほうがよい理由

船好き/ミリタリー/戦跡/自衛隊好きがダイビングライセンスを取ってチューク(トラック諸島)でダイビングしたほうがよい理由。

それは、チュークには第二次世界大戦中に沈められた大量の船が沈んでいて、今もかなりの原型をとどめているからです。そして一番重要なことに船の中に入って探索が楽しめるというところなんです。陸上では戦車や戦闘機がのこっていても中に入ったりすることはできないはずですが、チュークでは、沈められた爆撃機の中を通り抜けたり、船倉に置かれているゼロ戦のコクピットに座ったりと代えがたい実体験ができることにあります。また沈船の中には毒ガスマスク、ビン、薬きょう、ローソク、弁当箱を見つけることができたり、洗面台や便器などに東洋陶器(現在のTOTO)の文字を発見できたり、沈没した時そのままに残された状態を見ることができ、博物館のように丁寧に整理されたり保管されていないことから生々しい状態を見て戦時中の様子を体験することができます。そしてダイビングの経験本数もたくさんは必要とせず初心者から行けるような浅いところに沈む船もあります。私は経験本数70本ぐらいで行きましたが、初級者向けの沈船ばかりだったので特に怖い思いもしませんでした。

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また世界を旅するダイバーの人の多くは沈船を見たことがあると思いますが、その多くは中まではいって探索することはなくて船内の一か所を通り抜けるという程度だと思います。チュークの良さは何があるかわからないという冒険心をかきたてることとだと思います。チュークは環礁に囲まれ穏やかな海の中で原型を保っている沈船が多いとはいえ、戦後から75年もたってしまい一番有名な富士川丸の機関室がダイナマイト漁の影響で崩れてしまったり、台風の影響でマストが倒れてしまったりと徐々に腐食がすすみ、今後原型をとどめなくなる可能性があります。もし興味があれば早めに行かれることをおすすめします。

 

富士川丸

チュークを代表する沈船。映画タイタニックの撮影にも使われ比較的浅いところにあり原型をよくとどめていることから初心者でも楽しめるようになっています。船倉内にはドラム缶や零式艦上戦闘機、九六式艦上戦闘機等があり見どころ満載。

一式陸上攻撃機 / BETTY BOMBER

三菱重工が制作した爆撃機。通常7人~8人乗りで魚雷や爆弾を胴体の中に収納するようにできていたらしい。全長が約20m、全幅が約25m。胴体の中を通り抜けることができます。零戦の小ささと爆撃機の大きさ、こんなに違うものなのかと肌体験できます。周辺には東洋陶器製のトイレが放りだされていてロゴ確認できます。座席やボンベなども散らばっています。水深15-20Mで初心者にも安心。

 

伊号第百六十九潜水艦 / I-169 SUBMARINE

チューク唯一の潜水艦。内部に入ることはできないとのことですが、古見きゅうさんが内部の動画を上げていたので、興味があるかたはどうぞ。かなり朽ちてしまっており、内部も泥でうもれ原型がよくわからない状態です。

ダイビングショップ ホテル

チュークは一時期ニューギニア航空で成田から直行があったのですが、今はなくなってしまいグアム経由でアイランドホッピングにのるのが一般的と思われます。

チュークの治安はミクロネシアの中では雰囲気的に少し悪いのではと感じられました。また野犬が多く歩き回るのに少し注意が必要です。

ダイビングショップは日本人が駐在しているトレジャーズが無難で、ホテルはブルーラグーンが一番快適だと思います。陸上の戦跡巡りはトラックオーシャンサービスがおすすめです。ミクロネシアについては地球の歩き方はないので、観光の情報についてはチューク政府観光局がまとめているパンフレットが一番わかりやすいので一度見てみてください。