台湾の一大観光地、九份。せっかく足を運ぶのですからがっかりするのは避けたいものです。そこでがっかりした人のコメントや傾向を集めてみました。海外旅行の経験がない人はツアーで訪れるのが一番ですが、少し慣れている人は観光客のいない時間を楽しめる宿泊もおすすめです。九份は山に作られた町で大きなホテルがなく、部屋数が限られた民宿が中心です。見晴らしがよく高級感のある民宿を紹介するので泊まる予定がある人は早めに動いてみましょう。
九份のおすすめの高級民宿
九份といえば夕方からの混雑が有名で、このためがっかりしたという人も少なくありません。混雑を避けるために利用したいのが宿ですね。やはり台北からの日帰りで、夜の街を見たい人はスケジュール的に混雑の時間を避けられないので風情を楽しんで帰るというのが難しいのではないかと思います。また帰りのバスはかなり混むようで不快になるのを避けるためにも宿を検討するのも悪くないはずです。
メインストリートの基山街の奥の方、西側は海などの景色が見られる展望の良い宿があるので、泊まってみるのもおすすめです。早朝の九份は人がいないのでポーズをとって記念撮影などがゆっくりできますよ。
ただし道が小さいため宿の近くまで車で入り込めない宿が多く、タクシーで行っても数分は歩かなくてはならないので注意しましょう。できればスーツケースはやめてバックパックにしておくと良いと思います。坂や階段が多く、車輪が壊れてしまう可能性があるためです。
サムシングイージーイン
部屋ごとに個性がある民宿で、私が泊まった部屋は展望付きのお風呂とテラスがある部屋でした。その他2面の大きな窓がある部屋などもあり、予約の際にはどんな部屋かチェックされると良いと思います。朝食はついていませんが、自由に食べられるパンやお菓子などがあり、ネスプレッソでコーヒーや紅茶なども自由に作って飲むことができます。美しい岬や海を見ながら過ごす時間は優雅だと思います。
テラスから見た景色は圧倒的な美しさです。椅子もあるので飲みながら景色を楽しみました。お酒は街の入口のセブンイレブンで買ってきました。
パンやお菓子、ジュースなどが飲み放題、食べ放題。なくなりそうですが、割と補充もしてもらえます。
写真はagodaより(クリックするともっとたくさん写真が見られます。)
九份にがっかりする理由は?最悪という人はどんな感想?
九份に関するコメントを見ていると大満足している人が大部分なのですが、よく調べてみるとがっかりしている人も結構いました。ほとんどは混雑と雨が原因のようです。特に土日や年末などに行くと酷い目に遭っている人が多いようですが、まれに平日でも酷いと言っている人もいました。私の時は写真の感じで、混雑はしていたが初詣ほどではなく、ゆっくり進んでいるという状態でした。
- 観光客が多すぎる
- 寿司詰で動けないレベルだった
- 動けなくて恐怖を感じた
- 初詣の神社よりひどい混みかた
- 土地が狭すぎて観光客を受け入れる余裕がない場所だった
- 目当ての店に入ることができず辟易
- 目的の場所まで辿り着かず帰ることになった
- バスに乗り切れず次のバスに乗る羽目に。バスの中も人が多く座れなくて最悪
- 帰りのバスは大行列。1-2時間待つ
- 期待しすぎて大したことがないと感じてしまう
- テレビや写真で見るような景色はほんの一部だけだった(町全体が上の写真の感じだと思う人が時々いらっしゃるようです)
- 夜遅く行ったら店がほとんど閉まっており、情緒が感じられなかった
- 夏場はかなり暑くなる
- 雨や霧の日が多く景色が堪能できなかった
- 他の観光客の傘が邪魔で歩きにくい
- 雨でずぶ濡れになり不愉快だった
- 階段が多く雨の日が多いので滑りやすい
- 特色のないお土産さんばかり
- ジブリ関係の土産ばかりで残念
- 急な階段ばかりで足の悪い人には勧められない
- 帰りのタクシーがなかなか捕まらなかった(尚タクシーが少ないので乗り合いなどをしている人もいるとのこと)
- ゴキブリが多い(私は冬に行ったので全く見ませんでした。害虫駆除の日というのが決められており、死骸がたくさんあったり、飛んできたりすることがあるそうです。)
九份は観光客が多い
これは本当で、九份はツアー客が押し寄せる人気観光地なだけに、嫌な思いをする人もいるようです。冬は特にひどいのが提灯に灯りがつく夕方5時から7時頃。(夏は1時間ぐらいずれるので6時頃ら8時頃までと思われます。)7時をすぎると、行列が並んでいた店も少なくなり、スッと入りやすくなります。石階段の豎崎路、メインストリートの基山街は特に混みやすいポイントです。スリなどにも気をつけましょう。
8時をすぎると開いている店が1/3くらいになり、人が少なくなるので写真なども撮りやすくなります。逆に寂しくて物足らないと感じる人も。また5-7時台は帰りのバスもかなり混んでいるので、夜8時以降まで待つといった手段を取ると良いでしょう。
対策
- 週末や年末年始など混雑している曜日や時期を避ける
- 日の入りの一時間前に観光を終わらせて台北に戻る(ランタンが灯る前に帰る)
- ツアー客が帰り始める夜7時、できれば夜8時過ぎまで待つと店は閉まり出すが快適に観光ができる(冬場)
- 宿泊して夜7時以降と早朝にゆっくり観光する(冬場)
混雑を避ける例
私が行った時は冬の平日だったのもあり動けなくなるほどではなかったのですが、混んでいるところではかなりゆっくり歩くことになりました。私は九份のアイコニック的存在である「阿妹茶樓」でお茶が飲みたかったのですが、夕方5時頃は50人ぐらいの長蛇の列が並んでいたので、一旦夕食を食べて、6時20分並んだところ待ち時間は15分ぐらいで入ることができました。7時を過ぎるとツアー客が帰りだし、だいぶ混雑が解消されてくるのでこの時間帯からゆっくり観光を始めると良いのではないかと思います。8時になると2/3ぐらいの店が閉まるので注意しましょう。(ただし夏などは日暮れの時間が7時頃と遅くなるため、混雑する時間帯が1時間ほど変わるかもしれないので注意してください。ランタンの日が灯る日の入りの時間前後が一番混む時間と思われます。)
5時20分頃映画の撮影でも使われた「九份星宇」で夕食→6時20分頃「阿妹茶樓」に並ぶ→7時過ぎに街を探索→オシャレな民宿「サムシングイージー・イン」に宿泊
九份は雨・霧が多い
九份は山なので、海からの湿気が山に当たって雨が降りやすいそうです。統計によると夏を除いてほとんどの季節で月の2/3は雨が降るとのこと。雨になると狭い通路で傘をさすという事態になり、ただでさえ窮屈なのにさらに追い打ちをかける事態に。
私が行ったときは一日目は小雨がサラッと2-3時間降った程度で傘をささなくても良かったのですが、二日目は傘がないとダメなほどかなり降った上に霧が一時的に出て海があまり見えない事態になりました。(写真上)
宿ではレインコートが置いてあり、自由に使うことかできました。早朝レインコートで探索している人もいました。観光客同士でトラブルにならないためにも傘よりレインコートの方が良いかもしれません。
対策
- 雨が降る確率は高いので、雨具、レインコートなどを準備しておく。持ってきてない場合はコンビニなどで購入
- 滑りにくい靴は必須
- 眺望のいいお店や宿からも景色が良くない場合があることを念頭に置いておく
九份は人気の店が混む
有名なお店は長蛇の列ができます。できれば混雑時間を避けたいところですが、日没前後の時間に行くことになる人はklookなどを使い予約することもできます。おすすめの店は阿妹茶樓と海悦楼茶坊の有名店2つ。予約しない人は入れなかった場合も考えて、2番目に行くお店を探しておくのも良いでしょう。
klookは台湾の予約サイト。日本のイベントなどでもよく使われており、日本の予約サイトより安く、チャットなどでの日本語のカスタマーサービスもあります。ただし返金は遅いので、キャンセルなどには注意です。
阿妹茶樓
この店は千と千尋の神隠しのモデルとも噂されています。(ただし宮崎監督は否定。)
私はテラス席で夜景を存分に楽しむことができました。岬の方もライトアップされ田舎にしては豪華な夜景。
窓側の席だと隣の海悦楼茶坊というお茶屋が見えます。
お茶の淹れかたを日本語でデモンストレーションしてもらえます。はじめに洗茶を必ずしましょう。一回お湯を入れるごとに蒸らし時間を10秒ずつ長くするのがポイントです。聞茶という匂いを楽しむための茶碗もありました。
一番安いのがお茶菓子付きの阿里山茶で300元(1400円ぐらい)。高いお茶だと400元からになります。お湯代として100元さらに取られますが、何杯もいただけるしながいできるので元を取れなくないと思います。500元の鉄観音をいただきましたが、高い方がコクがあって美味しかったです。
海悦楼茶坊
海と山を堪能できるお茶屋さん。阿妹茶樓の隣にあるため、阿妹茶樓の華やかなライトアップがたっぷり楽しめるお茶屋です。特に最上階からは九份全体の夜景を楽しめるので予約の際にはリクエストしてみるのも良いでしょう。
予約した人の声
- 夕暮れから夜景までしっかり堪能した。食事もとる事ができとても満足。次回も予約していきたい。
- 少し遅れて到着したものの、問題なく通してくれた
- 早く到着したが、入らせてくれて良かった
- バルコニー席だったのでとても眺めが良かった。日没前が良いと思う
- 4時間も滞在できた
- 飲み残した茶葉を持って帰る事ができた