近江牛対決【近江八幡】ティファニーと【彦根】千なり亭どちらが美味しい?

美味しい近江牛を食べようと思ってネットで良いレストランを探していないでしょうか。近江牛を初めて食べるのにおすすめなのが近江八幡のティファニーと千なり亭です。近江牛は、三大和牛に挙げられながらもそれほど行政がPRに力を入れなかったので、神戸牛や松坂牛ほど知名度は高くないため比較的安い割に質はとても高く、料理人がよく使いたがる素材です。

私がサーロイン(ステーキ用)100g当たりの金額をネットで調べたところ

  • 近江牛 1000円~3000円
  • 神戸牛4500円~6000円
  • 松阪牛3000円~7000円

となっており、もちろん品質まではわかりませんがブランド料が原因だとしたら同等のものが半額ぐらいで食べられる可能性はあります。何店舗か食べ歩いたのですが、記事に書けるぐらいよかったのはやはりティファニーや千なり亭といった近江牛の専門店でした。

ティファニーの特徴

・ステーキ以外の料理のレベルがとても高い。ステーキはカウンター席が良いと思われる

・洗い、ローストビーフなどさまざまな調理法に長けており、一部の料理はミシュランの星をつけたくなるレベル

・さしが多い和牛は最後の方にくどくなってしまうが、ティファニーのコースはこれに関してバランスが良く取れており最後まで美味しく食べられる

・平日のランチでもかなり混むので、早めの予約を心がけると良い

・2000円以下など低価格のものもあるので、初めての近江牛に良さそう

・高価格帯もあるがややカジュアルな雰囲気もある

ティファニーの口コミや評判まとめ

・近江牛といえばここ

・リーズナブルに近江牛が食べられる老舗

・駐車場は20台ぐらいあるが早々に埋まりそうな感じ

・平日でも待たされたので予約は必須

・ランチは肉が焼きたてでなく生ぬるかった

・個室もある

 

千なり亭 心華房

千なり亭は創業八十年の老舗。未経産(子供を産んでいてない)の牝牛こだわるなど、近江牛のエキスパートといえます。ここ心華房を含めて彦根市内に4つお店があります。

・高級感のある鉄板焼き

・美しい花がかざられやピアノがあるなどデートなどにも良い

・肉の質が非常に良い。今回出してもらったのはA5ランクの肉でとろける感がまさに近江牛

・ステーキに関してはレベルがやはり上

ティファニー体験記 【ブログながらの本音】

名前からして高級なイメージがしますが、近江八幡駅の近くにあるレンガ作りのカジュアルな雰囲気のする近江牛専門店。ハンバーグからステーキ、しゃぶしゃぶ、すきやきまで扱うオールラウンダー。1Fは精肉店を営んでおり質の高い近江牛が食べられそうです。

 

今回選んだコースは「づくし会席」¥11,000。フィレ肉の洗いとローストビーフからはじまり、400年の伝統がある近江牛の味噌漬け、牛トロずしのあぶり、テールスープ、ショルダーナックルの煮込み、口直しを挟んでフィレステーキが出てきます。全体的にレベルは高かったのですが、特によかったのが寿司ですね。あぶりといいながらほぼ生に近く、とろける舌触りに熟成された肉の複雑なうまみが加わり本家本元の魚の寿司を超えるのではないかと感じられたほどです。これとショルダーナックルの煮込みはミシュランの星付きレストランでも出てきそうなレベルの味わいでした。前半がよすぎて期待しすぎたせいか、ラストのフィレのステーキのうまみが少なく残念に感じましたが、霜降り牛にありがちなしつこさがなかったのでコースとしては○でした。東京都内で食べたら1万5000~2万円ほどはしそうな内容で個人的には大満足。

 

写真は激うまだった寿司です。一回は食べてほしいです。

せんなり亭 心華房 (上ロースステーキランチ)

彦根城近くにある80年近く続く老舗の支店で鉄板焼きのお店。店内は高級バーのような大人の雰囲気がある。ホームページによると昭和天皇が彦根に来られた際に近江牛を献上されたとか。未経産(子供を産んでいない)のメス牛のみを使用している等のこだわりがある。メス牛は肉がしっとりとしていてオス牛との違いが明らかにわかるとシェフがおっしゃっていました。

今回頼んだのは上ロースステーキランチ(5478円)これにとろ握り二貫(1078円)をアラカルトで注文しました。上ロースということで等級の指定はなかったのですが、A5ランクの牛を使っていただきました。霜降りが本当に美しい。ハムサラダやスープをいただきながらシェフの手捌きを鑑賞。

写真右がA5ランクのロース。右は赤身。

上ロースのお肉は焼きたての一口目は何もつけずにと勧められ、そのまま食べてみると、脂の甘みと肉の柔らかさがじゅわりと広がり至福のひととき。お肉は100gと多くはなかったのですが、ロースは脂がのっているので満腹感もありちょうどいい感じでした。寿司はティファニーで食べたほどの感動はありませんでしたが、ここのステーキはうまみ、香り、触感の点でティファニーより確実に上でした。

同じ近江牛でも店によって調理方法や熟成の仕方が全く異なるため、近江牛だから必ずうまいというより、それぞれの店の創意工夫でそのうまさがひきたてられるのだと痛感しました。

 

 

 

まとめ

 

  • はじめての近江牛はやはり老舗で食べたい。ちょっとだけ近江牛を扱う店より質がとても良い。ランチ5000円程度ディナー10000円程度でもよいのが食べられる。
  • 東京には有名な近江牛のすき焼き、しゃぶしゃぶの店(米久)があるので、滋賀に行ったらステーキや寿司などがおすすめ。できるだけ生に近い状態のほうが近江牛らしさを味わえる。(体調が悪いと食中毒の可能性もあり)
  • 近江牛は脂が特徴的なので、部位は脂の多いサーロインやロースがよいが、しつこいと感じたり胃がもたれたりすることもあるので、脂が苦手な人はフィレやイチボを選択する。
  • 滋賀にいったらなぜ近江牛を食べたほうがよいかというと、神戸牛や松阪牛に比べ格安で日本最高クラスの牛肉が食べられるから。交通費がかかってしまうと意味がないので観光と結びつけて行ってもらえればと思います。
  • 周辺の観光地は彦根城(ひこにゃんと撮影可)、琵琶湖クルーズ、竹生島、八幡堀(時代劇や最近だと映画「るろうに剣心」のロケ地で使用されている)

おすすめの宿

滋賀でおすすめの宿をご紹介します。湖やお城を見ながら過ごす時間はとても贅沢ですよ。近江牛を食べた後に是非。