東銀座和風ビーフシチュー対決。銀座のおすすめ洋食店も紹介

エルベと銀之塔どっちにしよう?迷っている人は少なくないはずです。食べログの洋食百名店に選ばれ、かつ東京のシチューランキングの4位と5位を占める東銀座の銀之塔とエルベ。どちらも土鍋にはいったぐつぐつの和風のビーフシチューで、甘く濃厚なデミグラスソースとは異なりますので好き嫌いは分かれるかもしれません。口コミでは二つとも称賛されていることがとても多いのですが、個人的にはこの二つのレストラン圧倒的な勝負となりました。二つのレストランはかなり近くにあるので、行くつもりがあればランチとディナーで1日で回ることもできますよ。

 

銀之塔  [銀座4丁目 老舗の和風ビーフシチュー]

銀之塔ビーフシチュー 銀之塔正面玄関

東銀座駅より徒歩2分。昭和30年に開店した銀座の老舗で歌舞伎座に近いことから多くの俳優さんからひいきにされてきたそうです。戦前の質屋の建物を受け継いだそうで、老舗感たっぷりの重厚な雰囲気を漂わせています。お昼から通しでやっていることから混雑してないと思われる4時ぐらいに来店。一人の客もちらほら。銀の塔ではビーフシチューとグラタンのみの扱いということで高い専門性を感じます。今回は近くのエルベとの食べ比べがしたかったので、グラタンは頼まずビーフと牛タンがはいったミックスシチュー2600円を注文。

先にきんぴらごぼうと、なますの小鉢二つと漬物が用意され、シチューの出来上がりを待ちます。そしてほどなくして土鍋にはいった待望のぐつぐつシチュー。シチューのしぶきが飛ぶのは前から知っていたので事前にエプロンを装備。熱くてすぐに食べれないのも調査済みだったので、少し冷ましてから食べ始めます。ソースは和風でカルダモンのようなスパイシーな香りが軽くたち、あっさりとした味わいで、野菜や肉の味を引き立てるような感じで作られています。大きめに切られたタン(黒牛)やビーフ(松阪牛)の質もよく深い味わいがあり、野菜はあまり煮込まれてはいませんが、しゃきっとしていて歯ごたえがあります。

初代はパリの名店トゥールダルジャンで修業されたとのことですが、家庭料理の延長とは違い料理技術がきっちりしているなという印象がありました。洋食百名店は何だが素人料理に近いものも散見されるのですが、ここは圧倒的に老舗の貫禄があり、よい素材を引き立て日本人の口に合うようによくアレンジされていると思います。次はグラタンも味わいたいですね。

公式ホームページ

エルベ [銀座3丁目 カジュアルな和風ビーフシチュー]

エルベ店内 エルベ ビーフシチュー

東銀座駅より徒歩2分。土曜日の2時近くに来店。店は町の洋食屋さんといった雰囲気。土曜日はお昼時間もランチ価格では食べられないのを店頭で知り少しショック。定番のビーフシチュー2150円を注文。ほどなくしてシチューが土鍋に入れられ登場。かなり使い込んで年期が入っている土鍋です。エプロンがないのでしぶきが服につかないよう注意です。(結構テーブルに飛んでました)シチューのソースはかなり薄味でしょっぱいような印象、ここまで薄味だとよい肉や野菜を入れないと物足らないのですが、中に入っているお肉や野菜は正直その辺のスーパーで売ってそうな感じのものでした。この質だと甘いデミグラスソースでごまかした方がよい気がします。確かに肉はごろごろしていますが、ご飯や漬物もあまりこだわっている印象がなく、2000円以上払ったらカジュアルフレンチの店だと前菜やカフェもついて結構な内容の牛肉の赤ワイン煮込み(ビーフシチューの原型)やトマト煮込みが食べられる店もあるので、まだ平日ランチの1650円ならまだしもこの内容で2000円超えると納得がいかないかなと思いました。銀之塔とも食べ比べしましたが、店の雰囲気、肉や野菜の質、ソースの味どれをとっても銀の塔の方が上という結論になりました。カジュアルで入りやすい雰囲気と年期の入った土鍋がよかったとこかなと思います。

公式ホームページ

銀之塔とエルベどっちがうまい? 比較と 結論

圧倒的に銀之塔をおすすめしますが、何といっても個人の味覚ですのであえてポイントを上げておきますのでご参考にしてください。

銀之塔の魅力

  • 肉(松阪牛、黒牛を使用)、野菜の質が良くそれに見合った和風デミグラスソース
  • 戦前から続く質屋の蔵を使った老舗の雰囲気
  • エプロンが準備されている
  • 小鉢がある

エルベの魅力

  • 平日ランチはかなり安め
  • カジュアルで誰でも入りやすい雰囲気
  • ハンバーグなどのメニューもあり夜はシチューを含めたコース料理もあり
  • 使い込まれた土鍋

和風ビーフシチューがまずいという人の特徴

口コミを見ている和風ビーフシチューが美味しくない、期待外れだったという人が時々います。特徴を考えてみました。

洋風のドロドロした甘いシチューが欲しかった

和風ビーフシチューはどちらかというと淡白なスープのような味わいで、市販のビーフシチューのルーを使ったようなものとは一線を画しています。甘いビーフシチューが欲しい人は、ロイヤルホストのビーフシチューが名店にも負けない美味しさが1300円前後で味わえるのでおすすめ。

銀座の物価の高さを知らなかった

銀座の物価の高さを知らないで行くと、損をしたのではと思う人もいそうです。銀座近辺は土地代が高いので、どこかにのっけないと利益を出すことはできません。およそ1.2倍から1.5倍の価格になってしまうので、コスパを求めてしまう人が行くような場所ではそもそもありません。お金に余裕がある人たちが集う場所という考えを持っていくと、損した感じにはならないと思います。

銀之塔は京都にもある! 10%のクーポンもあり!

東京になかなか行けない人は、暖簾分けされた京都にある銀之塔に行くのもオススメですよ。以前は祇園にありましたが、ビルの老朽化に伴い撤退。今は丸太町近くに移転しています。日・水・金曜のみ営業で、夜は要予約なので注意です。公式ホームページにはクーポンがあり、電話して予約してから行くと10%割引がありお得です。本店にないローストビーフやタンの塩焼きなども扱っているので、本店に行ったことがある人も行ってみると良いかもしれません。食べ比べた人の中には、銀座より味が濃くて美味しいという口コミを書いている人も複数いました。店主がたたむかもしれないという情報があるので早めに訪れてみてください。

銀之塔別館は閉店

銀之塔本館の裏にあった別館はすでに閉店になっています。夜は特に空いていたので一部の人には人気があったようです。本館で引き続きシチューは食べられるので多くの人には問題がないはずです。

その他銀座のおすすめのお店

銀座は洋食の発祥の地でもあり老舗の洋食店がたくさんあります。行きたい店のリストに加えておくと楽しみが広がります。少し高級感のある洋食が食べたい人におすすめです。

南蛮 銀圓亭

少し贅沢をしたいという人におすすめの肉主体のビーフシチューです。ランチは7000円からとかなり高級な部類に入りますが、オードブルは懐石料理風に提供されるなど、こだわりのあるお店です。牛すじを丁寧に煮込んだビーフシチューはピロードのような美しさを持ちます。一休レストランで簡単に予約が取れるので、たまに銀座に行く人などには便利でしょう。

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tcc GINZAの洋食

銀座の大通りを見渡す一等地にあるお店なので、銀座に来たといった感じが欲しい人におすすめです。コース料理がおすすめなのですが、単品でも和牛ホホ肉ビーフシチュー3100円や牛タンシチュー3100円などを取り揃えています。シェフはミシュラン三つ星の店で修行したとか。一休レストランや食べログでも簡単に予約が取れます。

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エスコフィエ

 

ビーフシチューの店ではないのですが、創業70年という銀座で一番古いフレンチのお店。基本的なフレンチの技法をしっかり守っているお店で、モダンフレンチのような華やかさはないものの、堅実な老舗フレンチといった感じを与えます。 ランチタイムは5000円ぐらいからと銀座にしてはそこそこ安いので、行きたいリストに加えておくのがおすすめです。

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銀座近辺のおすすめホテル

地方から銀座に行く人におすすめのホテルを紹介します。

星のや東京

都心で高級旅館のようなもてなしを受けたい人におすすめのホテル。都会のビルの中にありますが、中は癒しの空間。仕事で忙しいが休みが取れない。少しでも癒されたい人という人におすすめのホテルです。 大手町のあたりにありますが、銀座までは徒歩圏内です。皇居にも近いので散歩がてら行くと良いでしょう。