2020年のミシュランに★一つを付けられたラーメン屋が東京にあります。そのうちの二つに行ってまいりました。
ミシュランが認めたラーメンの味とは。。ちょっと想像がつかなかったのですが、スープの味が1000円以下ながらも高級店で出すような味わいが楽しめました。普段はミシュランの影響で外国人にも人気のため長蛇の列ができるそうですが今回は二店ともコロナの影響とお昼の閉店間際に行ったためほとんど待たずに楽しむことができました。
創作麺工房 鳴龍(担々麺⁺特製トッピング 1400円)
JR大塚駅より5分。看板メニューの担々麺に特製のトッピングを載せたものをチョイス。担々麺というジャンルながら別次元の料理。鳥をメインに、隠し味に牡蠣を使ったスープが本当に上品。担々麺といえばスパイシーなイメージですが、こちらのスープはゴマの良い香りがほのかに漂い高級料亭とかにも出てきそうな、余計な雑味をすべて排除したような、澄んでいてまさに美食。中にはいっているネギやカシュナッツもよいアクセントです。丁度よい酸味や辛みのバランス、雑味のなさなどから判断するに、作っているシェフは相当計算してつくられているのだろうというのが、よく伝わってきました。ただスープに主眼が置かれすぎていて麺やチャーシューがスープより目立たないように作られているような印象でもあり、最初にスープを飲んだ時のインパクトが最高潮でそれからだんだん下がってきてしまうような感じもありました。個人的には麺のうまみやチャーシューももっと出してもらった方が満足感が高いように思いました。
担々麺には麻辣担々麺というバージョンもあり、また醤油味も人気ということで次回ぜひトライしてみたいです。
SOBA HOUSE 金色不如帰 真鯛と蛤の塩そば+煮豚 1250円
店内には魚介類の香りがほのかに漂っていました。こちらでも看板メニューの真鯛と蛤の塩そばにトッピングをチョイス。宇和島産の鯛(宇和島は鯛めしで有名)と桑名産のハマグリを使用した豪華な出汁を使用。これにトリュフオイルにバジルが入っておりものすごく華やかな香り。フレンチなんだがイタリアンなんだがわからないようなイメージがしますが、一緒に合わせても変でないどころがお互いによい感じで主張しあい、食べ進めるたびに新鮮な味わいや香りも楽しめるというようなスタイルになっていました。煮豚も結構量が入っており食べ答え十分。インカベリー(食用ほおずき)ソースなどを混ぜ合わせるとどんどん味がかわり、混ぜ具合によってはいくらでも新しい味わいが楽しめそうです。
総括
どちらもトッピングを選ばなければ1000円以下で味わえますが、美食に値するレベルで、総合的に判定したところ金色不如帰が勝ちかなという印象もちました。鳴龍のほうが、無駄なものを排除し、よく計算されており老舗の料亭のような洗練さはありましたが、金色不如帰のほうが香りのすばらしさ、出汁やチャーシューのうまみ、最後の一滴まであきさせない工夫が圧倒的にされており個人的な判断としては、金色不如帰の勝ちといたしました。またどちらの店もいろんなバリエーションがあり、長蛇の列は気になりますがまた行きたいと思っています。