白川郷 五箇山どっちがおすすめ

五箇山と白川郷はどちらも世界遺産に登録された合掌造りで有名な観光地ですが、どう違うのか知りたい人も多いのではないでしょうか。どちらも似ていますが、微妙に違うところもありますので、この記事でしっかり違いを理解した上で、ぜひ一度は足を運んでみてください。おすすめは両方行ってみることですが、一つ選ぶならゆっくり山里の観光ができる五箇山でしょうか。白川郷は直通バスなどもありアクセスが良く、とても便利です。モデルコースもそれぞれ用意していますので、組み合わせ自分のオリジナルコースを作ってみてください。

雪が溶け始めるのは3月下旬ごろからです。車の運転が不安な方はバスで行かれると良いと思います。五箇山の相倉にある展望台までは長靴を有料で貸し出してもらえるそうです。

 

五箇山と白川郷の違いは?どっちがいい?グルメやお土産の比較も

五箇山と白川郷の主な違いを簡単にまとめてみました。

五箇山

五箇山の景色
The scenery of Gokayama with lingering snow.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 富山県
  • 素朴でより自然な感じ
  • 白川郷より隠れ家の雰囲気
  • 白川郷よりは知名度が劣る
  • 観光客が比較的少ない
  • 良心的な価格のお店が多い
  • 欧米人に人気
  • こきりこ節・麦屋節など有名な民謡があり優雅な舞を見ることができる施設も
  • 紐で縛っても崩れない固い豆腐「五箇山豆腐」が有名
  • 紙漉きなどの体験ができる(白川郷には紙漉きの文化はない)
  • 小規模な集落
  • 源平の戦いに敗れた平家の落人が逃げ延びてきた所といわれている
  • 観光ポイントが少し散らばっているので、車のない人は絞っていくと良い
  • 白川郷に比べると合掌造りの数が3分の1ぐらいしかない
  • 名古屋や東京からのツアーはほとんどない

 

五箇山で食べられるグルメ

白川郷にないグルメとしては富山湾の白エビを使ったかき揚げや五箇山豆腐などがあります。個人的には岩魚の刺身がぷりぷりしていてとてもおすすめです。集落内では外部の人が運営をやっていないので、世界的に有名な観光地にも関わらず良心的な料金でやっています。是非ここでしか味わえないグルメを楽しんでみてください。

  • 白エビ棒
  • 白エビのかき揚げそば
  • 岩魚の刺身(おすすめ)
  • 岩魚の塩焼き
  • 五箇山豆腐
  • 山菜の天ぷら
  • 山菜そば
  • 栃餅
岩魚の刺身
river fish sashimi

 

岩魚の刺身(菅沼集落の天ぷら与八にて)

五箇山豆腐は民宿や食事処などでも食べられます。保存がきくようにするため水分を減らしたことで、普通の豆腐より固く、大豆の味が濃いことが特徴です。中国から豆腐が伝わった時は固い豆腐だったそうで、昔ながらの方法で作っているともいえそうです。型崩れしないので、小さく切ったり、煮物などにも使いやすいのが特徴で、豆腐の刺身や冷奴などにしても美味しいです。特に自然派食品が好きな人にはおすすめです。固いことを表す例えとして五箇山豆腐を枕にして寝たとか、つまづいて爪を剥がしたなどとよく言われます。(ちなみに私はそこまで固い五箇山豆腐には出会っていません。)

 

 

白川郷

  • 岐阜県
  • 観光客が喜ぶように洗練されて作られている。レトロな洒落た喫茶店などもある
  • おしゃれなスイーツもたくさん
  • マスメディアで取り上げられることが多い
  • 観光客が多い。バスで押し寄せてくることも
  • 中国人に絶大な人気
  • 大規模な集落
  • 日帰りの温泉施設もアクセスが良い
  • 合掌造りが100棟ほど残っているので、いろんな角度からオリジナルの写真を撮りやすい
  • 名古屋から直通でバスが出ているのでアクセスが容易
  • 主要な観光ポイントがバスターミナルからほぼ徒歩圏内に収まる
  • 今も結という助け合いの制度があり、屋根の葺き替えなどを共同で行う(五箇山は外部に委託している)
  • 駐車場が多く便利。せせらぎ公園駐車場が200台停められる他、混雑時には臨時の駐車場と合わせて合計920台まで受け入れられる
  • 五箇山と異なり大型駐車場が多いので、バスツアーなどもたくさん出ている。上高地や黒部ダムにも行くツアーや金沢の海鮮などを合わせて食べに行くツアーなども人気

白川郷鉄道。バスツアーの例

  • 立山黒部アルペンルート通り抜けと世界遺産白川郷・飛騨高山2日間 32000円より
  • 北陸の味覚食べ放題の夕食付★世界遺産白川郷・飛騨高山・金沢兼六園ぐるっと周遊2日間 23000円より

首都圏発の他関西圏発もあります。HISで白川郷バス・鉄道ツアーを探す

白川郷で食べられるグルメ

白川郷は岐阜県なので飛騨牛や朴葉味噌など岐阜の名産などが良くみられます。またどぶろくを作っていたなごりで、どぶろく入りのスイーツなどもあり、お土産にも良さそうです。

  • 飛騨牛の串焼き
  • 飛騨牛のローストビーフ丼
  • 手打ちそば
  • 団子汁
  • 朴葉味噌
  • 五平餅(五箇山にもあります)
  • どぶろくアイス
  • どぶろく羊羹
  • 岩魚・アマゴ・ニジマスなど川魚料理

五箇山と白川郷の違いまとめ

五箇山は知名度が低いこと、駐車場が小さいのもあって観光客が少なく(特にツアー客や外国人)、ゆっくりと観光地化されていないありのままの山里を楽しめる感じです。白川郷は名古屋からのアクセスも良く、車がなくても行きやすいのが特徴です。合掌造りの家も五箇山より圧倒的に多く、駐車場が大きく知名度があること、またたくさんの人を受け入れる要素があることもあり、多くの観光客が賑わうのが特徴です。

五箇山へのアクセスは?

東京からのアクセス

東京からだと新幹線で新高岡駅まで行きましょう。所要時間は2時間半ほどです。そこから「世界遺産バス」に乗ると便利です。1時間15分ほどで着きます。世界遺産バスは本数が少ないので注意が必要です。何度も降りることのできるフリー切符が片道、往復、白川郷までなど多種販売されているので、自分に合ったプランを選ぶと良いでしょう。窓口などでも相談できます。

個人的なおすすめは東京などから富山・金沢行きの夜行バスに乗ることです。11時ぐらいのバスだと朝7時ぐらいに高岡駅に着くので、朝イチの世界遺産バスに乗ると9時ぐらいには五箇山に着きます。Willar Expressというバスがおすすめで、隣の席と仕切りがついているので接触しなくてよく、フードがついているので寝る時も眩しくないのがとても良いです。大体料金は5000円前後ですが、最低価格は3500円ぐらいまで下がるので時間に余裕がある人はこまめにチェックしておくと良いですよ。

大阪からのアクセス

大阪から行く場合は、金沢までサンダーバードまで行き、新幹線で新高岡に行くと楽です。そこから世界遺産バスで1時間15分ほどで着きます。

名古屋からのアクセス

名古屋からは白川郷まで予約制のバスに乗り、(所要時間2時間45分ほど)そこから「世界遺産バス」で五箇山に行くと良いです(所要時間30分から45分)

高山発現地ツアー

高山発でガイド付きの白川郷や五箇山に行くツアーがあるので、計画を立てるのが面倒な人はうまく利用してみましょう。白川郷+五箇山が8000円から。観光タクシーだと高くなりますが、グループで割るとそこそこ安くなりそうです。

高山発の白川郷・五箇山の現地ツアーを見る<

icon

五箇山のベストシーズンやお祭りは?ライブカメラで事前チェック

新緑や桜の季節も美しいですが、一番のおすすめは紅葉や雪のシーズンです。簡単な概略を書いておきましたが、年によってずれるので公式ホームページライブカメラなどで現状を確認してから行くと良いと思います。冬季はライトアップされることもあり幻想的です。ただしコロナのために中止する可能性があるので必ずチェックしてから行くと良いと思います。

  • 11月上旬 集落で紅葉が見られる
  • 12月上旬 雪が降ったり溶けたりを繰り返す
  • 12月下旬 寒波が来ると根雪になる
  • 2月 最も雪が多いシーズン。多い時で4m
  • 3月下旬 雪が溶け始める
  • 4月中旬 桜 水芭蕉のシーズン
  • 4月20日 相倉合掌造り集落の春祭り(獅子舞)
  • 5月3・4日 菅沼合掌造り集落の春祭り(獅子舞)
  • 9月23日 麦屋祭り
  • 9月25日・26日 こきりこ祭り
  • 10月下旬〜11月中旬 紅葉 ブナ、ナラ、モミジ、ケヤキ、トチなど

雪の五箇山は写真映えします。

人里に咲く水芭蕉。岩瀬家の前には群生がありました。

五箇山 桜 Gokayama in cherry blossom season
Around mid-April, you can see cherry blossoms in Gokayama.

 

桜プラス古民家もなかなかの風情があります。

富山を中心に観光される予定の方はこちらの記事もおすすめです。富山の山奥にあるのに東京や名古屋からたくさんの食通が通うフレンチ「レヴォ」やホタルイカの海上観光なども紹介しています。

五箇山の見どころ相倉(あいのくら)と菅沼はどっちが良い?違いは?

主な見どころは二つの集落になります。実際に生活をしている方もおられ、早朝日没後は観光を控えるのがマナーになっているので注意しましょう。時間のある人は二つとも回ると良いと思いますが、時間のない時は規模の大きい相倉合掌造りの方を回ると良いでしょう。相倉と菅沼は11km離れているので歩くとかなり時間がかかります。バスの時刻を調べておき、その時間に合わせて切り上げるのがコツです。世界遺産バスは一日5本ぐらいなので、乗り遅れるとタクシーになってしまいます。多くの人は2〜3時間ぐらい時間をかけてみるようです。古民家好きな人は一日中五箇山で観光するのがおすすめです。

相倉– 合掌造りの家が20棟。ちょっとした見どころが多く、中に立ち寄れるところも多い。飲食店は2つのみだが民宿が5つある。和紙漉きの体験ができる。バス停から500mほど。菅沼かどちらか迷うのであれば相倉にしておくと良い。

菅沼 合掌造りの家が9棟コンパクトにまとまっているので、集落をちょっとみて回るだけならすぐに終わる。飲食店が4つ、土産を置いている店もありチョイスが多いので食べに行ったりスイーツを楽しむならこちらがおすすめ。民宿はない。塩硝の作り方について詳しく学ぶことができる。籠の渡しがみられる。バス停からすぐ。

五箇山食べ歩きモデルコース

有料の立ち寄り箇所を3-4箇所、ランチ1箇所、カフェやスイーツ1箇所ぐらい選んでみると良いでしょう。博物館などに興味のない人は中に入るのは1箇所ぐらいで良いかもしれません。白川郷に行く人は、一泊したり立ち寄り箇所を少し減らすと飽きないと思います。

相倉バス停(10分)→相倉集落全景撮影スポットで写真撮影(30分)→勇助で人が住んでいる合掌造りの家を見学(20分)→相倉民俗館で五箇山の文化を学び、伝統の楽器「ささら」を触る(30分)→原始合掌造りを見学(10分)→天狗の足跡を見る(10分)→和紙作り体験をしてみる(30分)→相倉屋でコーヒーやぜんざいを食べながらバスの時間まで時間を潰す(30分から1時間)→バスで菅沼集落に移動(30分)→ランチで岩魚の刺身と山菜の天ぷらを堪能(40分)→塩硝の館で火薬の原料となる塩硝の作り方を学ぶ(20分)→民俗館で「籠の渡し」などを見学(20分)→橋から実際にかかっている「籠の渡し」を見学する(20分)→バスで白川郷 御宿 結の庄まで宿泊

菅沼集落ガイドツアー

もし五箇山の文化について詳しく知りたい人がいれば、ガイドツアーなどに参加してみましょう。菅沼集落ではランチ付きのガイドツアーを行っています。2名より5500円。

icon

越中五箇山 相倉(あいのくら)合掌造り集落

合掌造りの家が21棟ある五箇山の中では大きな集落です。駐車場は500円。8:30~17:00までとなっています。ただしライトアップ時は別だそうです。駐車場の横に地図がついたパンフレットがあるので貰っておきましょう。

 

相倉集落全景撮影スポット

駐車場の横にある道から集落を見渡すことができる展望台に行くことができます。5分ほどで着き、撮影するのにとても良い場所なので一度行ってみることをお勧めします。

五箇山 相倉集落全景スポット看板

駐車場脇にある看板が目印です。徒歩5分

ポスターなどでも良く使われるシーンが撮れるベストスポットです。

勇助

 

相倉の集落の中では一番大きな合掌造りの家です。ゲストハウスもやっていますが、観光客でも300円で見学ができます。後述する岩瀬家や白川郷に行かない予定の人は立ち寄っておくのをお勧めします。2階には養蚕を行っていた時代の展示品などがあります。火曜および不定休10:00~15:00

照明が少しモダンなので、現存する五箇山の合掌造りの家の中ではおしゃれな感じがします。

勇助の公式ホームページ

相倉民俗館

相倉民族資料館
The folk museum in Gokayama’s Ainokura. You can experience “Sarasa,” a traditional musical instrument.

 

入館料300円。8:30~17:00。小さい民俗館なので、資料は少なめです。相倉の文化について映像で学べるほか、昔から使っている農具などが展示されています。菅沼の資料館にも行く予定の人は無理に行く必要はないですが、こきりこ節で使う「さらさ」という楽器を触らせてもらえるので、興味のある人は立ち寄ってみると良いでしょう。その他、ベッコウでできたカンザシなども展示されています。

「さらさ」はこきりこ節で男性が使う楽器で、上下に揺らすことで割と簡単に鳴らすことができます。女性は「こきりこ」という棒を持って踊ります。さらさは白い線がある方を内側にすると、結ぶことができ面白い形になります。お土産としても売っており、インテリアとしても面白そうです。

相倉民俗館の詳細を見る

原始合掌造り

原始合掌造り 
The early form of gassho-zukuri. A simple structure with only one floor.

 

初期の合掌造りはこんな形からスタートしたそうです。

天狗の足跡

五箇山 天狗の足跡 相倉

巨大な生き物の足跡のようなものが付いている岩があります。伝説によると、天狗が向いの山に飛び立つときに左足で踏み込んだ足跡なのだそうです。

五箇山和紙漉き体験館

五箇山には和紙造りの伝統があり、今も職人さんが作っておられます。和紙の職人さんが直々に紙の漉き方を教えてくれます。漉き枠に材料を入れ、上下左右にゆらし繊維を絡ませていきます。誰にでも簡単にでき、10分ぐらいでできるので立ち寄ってみてはいかがでしょうか。体験料700円

五箇山 和紙

紅葉とラベルを貼り付けて、オリジナルの和紙が完成。お土産になります。五箇山の和紙は1000年持つといわれているらしいですが、納得の強度でした。繊維がしっかり絡み合い、指で突き刺したぐらいではとても破れそうにありません。

他にも和紙でできた人形などが売られています。

公式ホームページで詳細を見る

お休み処・茶店 まつや

お土産屋と食事処を兼ねたお店。ボリュームたっぷりでお値段以上の量が出てきます。山菜の天ぷらそばや五箇山豆腐の天ぷらがおすすめです。山菜をたっぷり使ったまつや定食は2800円。季節ごとの食材に合わせメニューを頻繁に変えるそうです。こちらのお店では五箇山のお酒「三笑楽」やどぶろくも飲むことができます。お土産でも蕎麦などが人気です。

公式ホームページでメニューを見る

相倉屋

五箇山 ランチ カフェ相倉屋

駐車場の入り口にある食事処。ぜんざい500円、栃餅330円など甘味や軽食を揃えています。山菜そばとぜんざいが特に人気で、バスを待つ間などちょっとよるのにちょうど良いです。

食べログで詳細を見る

相倉の動画

動画は青々とした田んぼがとても印象的です。

 

菅沼集落【相倉との違いは?】

規模が小さく静かなので落ち着いて観光がしたい人に向いています。

菅沼集落 雪

五箇山民俗館

厳しい生活の中で生き抜いてきた知恵を学ぶことができる民俗資料館。300円で塩硝の館との共通券が買えます。見どころは「籠の渡し」流刑地として使われていた五箇山は、橋をかける事が許されず、カゴを用いて移動をしていました。

 

五箇山民俗館の詳細を見る

塩硝の館

五箇山 塩硝館

民俗館と共通券がおすすめ。米が取れない五箇山では、地下で火薬の原料となる塩硝を作っていました。カイコの糞や野草などを原料にして土の中に入れて作ります。

菅沼橋より見る籠の渡し

渡る時には大の大人も震えたという「籠の渡し」を菅沼橋より冬季以外にみる事ができます。

土産・食事処 天ぷら与八

バス停から一番近いところにあり、山菜の天ぷらが美味しいお店。3000円の五箇山味御膳がおすすめで、天ぷら五種、岩魚の刺身、岩魚の塩焼き、山菜の煮付け、五箇山豆腐などがボリュームたっぷり出てきます。この店の最低料金は1500円ぐらいと安くはないのですが、単品で少しずつ頼むと高くなってしまうので、五箇山味御膳を頼むのが良いと思います。このボリュームだと都会なら2倍は取られるのではないでしょうか。私が行った時は天ぷらをかなりサービスしてくれてエビ・ホタテ・岩魚の皮など合わせて8品ぐらい出してもらいました。春は山菜の季節でコゴミ・タラの芽・アブラコシと美味しい山菜がたっぷりでした。

天ぷら与八の詳細を見る

五箇山食べ処 吾郎平

五箇山豆腐はもちろんのこと、岩魚の唐揚げや塩焼きなども美味しいお店。唐揚げはじっくり揚げてあり、骨まで食べる事ができます。岩魚のお造りも生簀で泳いでいる岩魚を使ってくれるので新鮮そのもの。岩魚の塩焼きは20分かけてじっくりと焼き上げるそうです。口コミでは人生で一番美味しい岩魚だったとの声もありました。

公式ホームページを見る

あらい

五箇山のお店の中では少しモダンな雰囲気もあるお店。白エビを使った天ぷらそばのほか、スイーツも充実しているのでランチ後の休憩にも良さそうです。ぼべらというラグビーボールのようなかぼちゃは五箇山の特産品ですが、これを使ったコロッケもあります。お土産物も充実しています。ただし席数はあまりないのが欠点です。

五平餅はご飯を使ったお餅です。くるみ味噌がとても味わい深いです。

 

五箇山 カフェ 菅沼 掌

菅沼で唯一のカフェ。店主の選りすぐりのコーヒーカップはとても味わい深く、ホスピタリティーを賞賛している人も少なくありません。雪の季節に行った人は雪景色と共に良い時間を過ごしたとの口コミがありました。

相倉・菅沼集落以外のおすすめスポット

岩瀬家

五箇山岩瀬家

菅沼から歩くと30分弱ぐらいかかりますが、国の重要文化財にも指定されている建築物です。合掌造りの中で日本最大の5階建てとなっており、3-5階は養蚕場として使われていました。300年前に作られたもので、加賀藩の塩硝を取りまとめ納入する役割を果たしていたとされます。釘を使わず紐などで結び上げて作られているそうです。

岩瀬家公式ホームページ

五箇山旬菜工房 いわな

五箇山 ランチ いわな

道の駅にあるお店なので、合掌造りの雰囲気から若干離れてしまいますが、全国でも珍しい岩魚のお寿司が大人気のお店で、生簀に入っている新鮮な岩魚を注文後に捌いてくれます。店からも渓流が見え涼しげな雰囲気があります。富山の名物、白エビを使ったかき揚げや飛騨牛の握りなどもあり、観光客にはとても嬉しいのではないでしょうか。金沢の有名なお店で働いていた方が調理されているそうです。

喜平商店

喜平商店では五箇山豆腐を店内で食べられるほか、豆乳ソフトクリームなども揃っており一度覗いても良さそうです。観光客には厚揚げが人気です。賞味期限はものによるようですが、およそ3日から5日ぐらいのようです。普通の豆腐よりサイズが大きいので買いすぎには注意しましょう。燻製にした「いぷりとっぺ」は真空パックに入っており2ヶ月持つものもあります。二つの集落からは少し離れています。

五箇山の宿泊・ホテルでおすすめは?温泉はある?

世界遺産の近くに泊まるのは一生の思い出になりそうです。中には合掌造りの中で泊まれる民宿もあります。合掌造りは冬、ヒーターをたくさん入れても寒かったり、隣の音が筒抜けになってしまったりとデメリットもありますので十分に理解してから泊まると良いでしょう。大手の予約サイトで扱っているところもあるので、空いているかどうかのチェックも楽でとてもおすすめです。

長ヨ門

 

五箇山 長ヨ門 囲炉裏 夕食

楽天トラベルで予約や空室検索ができるので非常に便利な合掌造りの民宿。相倉にあり観光にとても便利です。家の中は現代風にリフォームされており、トイレなども快適になっています。一人一万円強ぐらいで泊まれるので白川郷の民宿に比べ圧倒的にお得です。一人旅の人も割増にならないので、一人で五箇山を観光したい人にお勧めできます。

おすすめの人

  • 部屋の窓から世界遺産をゆっくり味わいたい人
  • 囲炉裏の体験をしてみたい人
  • 山菜や川魚の料理を味わいたい人
  • 白川郷の民宿が高いと尻込みしてしまった人
  • 一人旅の人

良い点

  • コストパフォーマンスが非常に高い
  • 鯉の刺身は絶品
  • 山菜は中国産のものとは質が違う質の良いものをたっぷり使用
  • トイレなど水回りも綺麗にしている
  • 相倉の観光に非常に便利
  • 朝の相倉を観光できる(民宿以外の人は早朝立ち入り禁止)

悪い点

  • 部屋に鍵が付いていないので安全管理に気をつける必要がある
  • お風呂は普通の家庭にあるようなお風呂
  • トイレは綺麗だが共有
  • 冬はかなり暖房を入れてもらえるが、壁が薄いので防寒対策の必要がある

楽天トラベルで長ヨ門の詳細を見る

るるぶで長ヨ門の詳細を見る

国民宿舎 五箇山荘

国民宿舎なのでかなりリーズナブル。民間の宿泊施設に負けない設備なので、食事も山菜や岩魚などの体に優しいものが主体です。富山の民謡の披露などもあるようです。駐車場は40台まで可能で車で行くことを考えている人には特におすすめです。

五箇山荘 外観

出典 楽天トラベル

おすすめの人

  • リーズナブルに五箇山を楽しみたい人
  • 車がある人
  • 合掌造りの宿にこだわらない人

良い点

  • 露天風呂がある
  • 深夜から朝9時まで大浴場に入れる
  • 民謡の披露などがある

悪い点

  • 近くにコンビニ等食料品を買うところがない
  • 二つの集落から歩くには少し遠く、車がないときつい

楽天で国民宿舎 五箇山荘の詳細を見る

合掌民宿 なかや

 

五箇山 なかや

出典 るるぶトラベル

良い点

  • 囲炉裏で焼いた魚が美味
  • 内装は今風のアレンジになっていて快適に過ごせる
  • 水回りが綺麗
  • 外見が集落の中で一番美しい

悪い点

  • 内装が今風なのが逆に残念がる人も
  • 1日に三組しか入れない

大手の予約サイトではるるぶしか扱いがありません。

るるぶトラベルでなかやの詳細を見る

五箇山温泉 赤尾館

一番大きな合掌造りである岩瀬家の前にある宿です。五箇山でプライベートな空間や快適さを求めるなら、こちらがおすすめ。24時間入れる温泉があり、お風呂好きには良い宿だと思います。司馬遼太郎や皇族の方など著名人も泊まられた宿だそうです。料理は地元の料理がたくさん。季節次第では白エビ、ホタルイカ、山菜など富山の名産品も食べる事ができます。

おすすめの人

  • 温泉がないと嫌な人
  • 合掌造りでの宿泊にはこだわらない人
  • 秘境は好きでもプライベートな空間が欲しい人

良い点

  • 24時間入れる温泉
  • 専門店顔負けの郷土料理
  • 古い建物だが清潔感はある
  • 和室だけでなく洋室もある

悪い点

  • 露天風呂がない
  • 歴史的な建造物の中の宿泊ではない

楽天で五箇山温泉 赤尾館の詳細を見る

五箇村から白川郷までは近い?

五箇村から白川郷までは車で30分から45分とかなり近いです。ただしバスで行く場合は本数が少ないので事前に時間をしっかり確認してから行くと良いでしょう。

白川郷モデルコース 食べ歩きコースも!

ポスターなどでも使われる写真が撮れる萩町城跡の展望台は必須で、コスパ重視の人は600円で9棟もの合掌造りの家を見学できる「合掌造り民家園」がおすすめです。割と人も少なくお茶を自由に飲める休憩所などもあります。これに対し現在も人が住んでいる和田家や長瀬家はバスターミナルに近いこともあってかなり人が並びます。入場料は1箇所で400円ぐらいなのでたくさん回るとお金もかかってしまうのには注意しましょう。五箇山から来た場合などは、合掌造りの家を回りすぎると少し飽きてくるので、立ち寄り箇所を少し減らすのがおすすめです。最後に時間があれば天然温泉 白川郷の湯に行ってのんびり過ごすのも良いと思います。

<ショートコース>

バスターミナル→萩町城跡の展望台→集落散策→「落人」で名物のカレーとぜんざいをいただく→国の重要文化財和田家→バスターミナル

<ミドルコース>

バスターミナル→萩町城跡の展望台→集落散策→「お食事処いろり」で飛騨牛の朴葉味噌定食をいただく→合掌造り民家園→天然温泉 白川郷の湯→バスターミナル

<ロングコース>

バスターミナル→萩町城跡の展望台→集落散策→「コーヒー屋 鄙」で一服→合掌造り民家園→ます園文助で川魚を堪能→長瀬家で昔の農具などを鑑賞→天然温泉 白川郷の湯→バスターミナル

<食べ歩きコース>

バスターミナル→萩町城跡の展望台までお腹を空かせるために歩く→てんぼうだいのカフェで五平餅や飛騨牛バーガーをいただく→国の重要文化財和田家→「おけさ」で賞味期限3分の飛騨牛と結旨豚の握りをテイクアウト→白川郷ぷりんの家で日本プリンアワード2022受賞の水プリンをいただく→天然温泉 白川郷の湯→バスターミナル

その他今藤商店では地酒の飲み比べ、とぶろく風ソフトクリーム、飛騨牛コロッケなどもあります。お腹の空き具合に合わせてうまく組み合わせてみましょう。またカフェもなかなかレトロな感じのものが多く、カフェ巡りが好きな人も満足できるカフェを下で紹介していますので最後まで見ていってください。

萩町城跡の展望台

和田家の近くにある睡蓮池の前からシャトルバスが20分間隔で出ているので、足の悪い人や時間のない人はうまく使うと良いでしょう。片道200円で9:00から15:40まで。バスターミナルから歩くと約20分ほどで着きます。もう一つ食事処「天守閣展望台」にも無料で入ることができる展望台があるのでそちらにも行ってみると良いでしょう。ちなみにこの食事処は10名以上の団体専用のレストランで要予約制です。

伝承によると元々は動乱を避けた南朝の公家が住んでいた城といわれています。1585年の大地震で崩壊しその後展望台として使われています。

天然温泉 白川郷の湯

白川郷の湯

バスターミナルから徒歩2分と好立地。露天風呂からは白山連峰と庄川を眺めることができる白川郷で唯一の天然温泉です。7:00~21:00と長時間営業しているのも魅力的です。木曜が定休日で金曜は15時から。火災で長期休業していましたが、2023年より再開しています。2階は宿泊施設となっており楽天で空室照会ができるのでおすすめです。宿泊すれば朝の観光客がいない時間帯の静けさをたっぷり楽しめそうです。

公式ホームページを見る

楽天トラベルで詳細を見る

 

合掌造り民家園

個人的にはイチオシの場所がここ合掌造り民家園。元々は他の集落にあったものを移設したもので、ゆったりとしたテーマパークのような感じで現在人は住んでおりませんが、9つの合掌造りの家は県の重要文化財に指定されており訪れる価値があります。旧山下家住宅は1750年ごろに建てられた白川村で最も古い建物。貯蔵用の蔵や水車なども展示されています。

合掌造り民家園はモデルコースに入れたい場所です

原始的なタイプの合掌造り。

合掌造り民家園

休憩所では無料でお茶などを飲むことができとてもおすすめです。

公式ホームページを見る

和田家

現在も人が住んでいる家の中で立ち入りができる合掌造りの家は和田家、長瀬家、神田家の三つがありますが内容はかなり似ているので巡るのは一軒だけも十分です。和田家はバスターミナルに近く国の重要文化財に指定されているため一番混雑していることも少なくありません。展示物は長瀬家の方が若干多いので長い列が場合などは長瀬家の方に行っても良いでしょう。

長瀬家

長瀬家展示物

長瀬家は250年続く旧家で、初代から三代目までは医者でした。白川郷最大級の5階建てです。農機具などの展示が充実しており、三つの中では一番おすすめです。2-3階については案内もしてもらえるとのことです。

コーヒー屋 鄙

クラシックが流れアンティークが置かれた店内。マスターが香りの良いコーヒーを丁寧に淹れてくれます。小さいながらも白川郷にあるとは思えないゆったりとした雰囲気が流れます。バスターミナルにも近いので時間調整にも良さげです。テラス席あり。

食べログで詳細を見る

文化喫茶 郷愁

レトロなランプが印象的な畳敷きの和洋折衷のカフェ。観光地でありながら500円でコーヒーがいただけるので、とてもおすすめのお店。カウンター席は大きな窓から白川郷をたっぷり楽しむことができます。

 

落人

こちらもレトロな店内が魅力的なカフェで、カレーとぜんざいのセットが大人気。ぜんざいは囲炉裏に置かれている鍋から好きにおかわりをすることができます。コーヒーカップがたくさん並んでいて、好きなものを選んでコーヒーを注いでもらえます。

ます園文助

バスターミナルから少し歩きますが、新鮮な川魚を食べたいならここまで来る価値はあるでしょう。調理に時間がかかるので予約もおすすめ。

白川郷のおすすめのホテル

白川郷のおすすめのホテルは少し中心部から離れているホテルが大手の予約サイトでも扱っており、部屋数に余裕あるため予約しやすく、おすすめです。

白川郷 御宿 結の庄

共立リゾートが手がけたホテルで、割とお手軽な価格ながら星野リゾート風の高級感のあるおもてなしがあるのが特徴。コストパフォーマンスにうるさい人も満足できる価格。素泊まりだと一万円を切る日もあリます。川のそばに立てられ、朝などは霧が立って神秘的な雰囲気になることも。

おすすめの人

  • 新しいホテルや部屋でなければ嫌な人
  • 高級ホテルには泊まりたいが、コスパも気になる人
  • 車で行きたい人

良い点

  • 浴場は少し狭いものの、高級感と良い雰囲気がある。座湯で川を見ながら長時間入るのも気持ちが良い
  • 綺麗な畳の通路を靴を脱いで歩くのも快適
  • 夜食のラーメンが無料サービス
  • ウェルカムドリンクの甘酒などが非常に質が良い
  • 風呂上がりにアイス・牛乳などが無料
  • 食事も大好評
  • リバーサイド側は客室から川が見える

悪い点

  • 白川郷の見所から歩くと30分ほどかかる。コンビニなどが遠い
  • 内装が新しすぎて、白川郷と合っていない感じがある

廊下は畳敷きになっておりとても心地よいです。

ウェルカムドリンクには甘酒があり、一般的なものと製法が違うらしく普通の甘酒とは全く違う味わい。おすすめです。

楽天トラベルで御宿 結の庄の詳細を見る

JTBで詳細を見る

一休で詳細を見る

yahooトラベルで詳細を見る

English Explanation

 

Gokayama and Shirakawa-go, both UNESCO World Heritage sites in Japan, are renowned for their picturesque gassho-zukuri farmhouses and their preservation of traditional rural life. While they share some similarities due to their proximity in the Chubu region and their historical significance, they offer distinctly different experiences for visitors, shaped by their accessibility, tourist traffic, and atmosphere.

Architecture and Heritage

Both Gokayama and Shirakawa-go are celebrated for their gassho-zukuri houses, characterized by steeply pitched thatched roofs resembling hands clasped in prayer—a design that helps shed heavy snow and provides attic space for silkworm cultivation. In Shirakawa-go, the village of Ogimachi is the centerpiece, boasting the largest concentration of these farmhouses, some dating back over 250 years. Gokayama, on the other hand, features smaller clusters of these homes in villages like Ainokura and Suganuma, which feel more scattered and integrated into the natural landscape. While Shirakawa-go’s architecture is grander in scale and better documented, Gokayama’s charm lies in its understated authenticity, with some homes still occupied by families who maintain traditional crafts like washi paper-making.

Accessibility and Location

Shirakawa-go, located in Gifu Prefecture, is more accessible than Gokayama, which sits in the more remote Toyama Prefecture. Shirakawa-go benefits from well-established bus routes from cities like Takayama and Kanazawa, making it a convenient stop for tourists. Gokayama, by contrast, requires a bit more effort to reach, often involving a combination of buses or a car, which adds to its off-the-beaten-path appeal. This difference in accessibility significantly influences the visitor experience, as Shirakawa-go tends to feel more developed and tourist-friendly, while Gokayama retains a wilder, less polished vibe.

Tourist Crowds and Atmosphere

The most striking difference between the two is the level of tourist activity. Shirakawa-go, particularly Ogimachi, has become a major destination, drawing large crowds year-round, especially during peak seasons like winter (for its snow-covered vistas) and autumn (for its foliage). This popularity has led to a more commercialized atmosphere, with souvenir shops, cafes, and guided tours catering to visitors. Gokayama, however, sees far fewer tourists, offering a quieter, more intimate experience. In Gokayama, you can wander through Ainokura or Suganuma with minimal disruption, soaking in the stillness and feeling as though you’ve stepped into a bygone era. This tranquility makes Gokayama ideal for those seeking a deeper connection to old-fashioned Japan.

Cultural Experience

Both regions offer cultural immersion, but in different ways. Shirakawa-go provides more structured opportunities, such as museums (like the Gassho-zukuri Minkaen Outdoor Museum) and observation decks with panoramic views. It’s a place where the heritage feels curated for visitors. Gokayama, meanwhile, offers a rawer, more personal encounter—staying in a gassho-zukuri minshuku feels less like a tourist gimmick and more like a genuine slice of village life. Gokayama’s folk traditions, such as the Kokiriko Bushi song and dance, also feel less performative and more rooted in the community’s living history.

Natural Surroundings

The natural settings of both areas are breathtaking, but they differ in character. Shirakawa-go’s landscape is broader and more open, with the Shogawa River Valley providing dramatic backdrops to its villages. Gokayama’s terrain is steeper and more forested, giving it a cozier, more secluded feel. The misty mountains encircling Gokayama’s villages enhance its mystical quality, while Shirakawa-go’s wider vistas lend themselves to iconic photography.

Conclusion

In summary, Shirakawa-go is the more polished, accessible, and bustling of the two, perfect for travelers wanting a well-rounded, visually striking experience with ample amenities. Gokayama, with its remote location, smaller scale, and lighter tourist presence, appeals to those craving serenity and a more authentic taste of rural Japan. While Shirakawa-go dazzles with its grandeur, Gokayama captivates with its quiet simplicity—two sides of the same cultural coin, each extraordinary in its own right.