ロストカムイとアイヌ古式舞踊どちらがいい?感想と比較

阿寒湖に泊まるのであれば気になるロストカムイ。アイヌ古式舞踊もあってどちらに行こうかどうか迷っていませんか? 海外のユニークな文化に興味があったり、ダンス・伝統芸能に興味がある人であればどちらとも行って損はないですよ。この記事ではロストカムイとアイヌ古式伝統舞踊の違いや、プログならではの率直な感想をお伝えします。

 

ロストカムイの解説と感想

ロストカムイとはアイヌ古式舞踊とモダンダンスとデジタルアーツの三つを掛け合わせたもので、前例をみないようなユニークな掛け合わせ方で見応えのある内容になっています。

ロストカムイのテーマは絶滅したエゾオオカミです。アイヌの人たちはエゾオオカミを狩をするカムイとして敬い、遠吠えする方向に向かい、狩の食べ残しをもらうなど共栄共存していました。しかし本州から入植してきた人間や白人はエゾオオカミを家畜を襲う害獣として毒殺、報奨金をあたえるなどして絶滅に追いやってしまいました。この「ロストカムイ」ではエゾオオカミを阿寒の森を駆け巡るカムイとしてダンスとデシタルアートで再度蘇らせます。

この中にあっては伝統的な舞踊はインパクトが低くなってしまいますが、作品全体としてはレーザー光線などが多用されて動物や自然が美しく再現されるなどエンターテイメント性が高くなっています。エゾオオカミは資料が残っていないので再現するのがかなり難しかったようです。

伝統を守る人たちは、クラシック音楽にせよ、神社仏閣にせよ、もともとの文化に変更を加えられるのをものすごく嫌がる人々がほとんどなのですが、これだけ現代的なアートと融合させたものを作品として出していくというアイヌの人々の寛容性に私は驚きました。ダンサーもアイヌの人々に限らず外国人にも門戸を開いているそうです。

国のアイヌ政策推進交付金を使ったプロジェクトだけあってかなり豪華な仕上がりになっています。ターゲット層も外国人を誘致するためとあって言葉がわからなくても楽しめる設定になっています。私は古式舞踊と「ロストカムイ」はどちらもおすすめでできれば、どちらも見てもらいたいのですが、しいて言うと本物の伝統が見たければ古式舞踊、エンターテインメント性を求めるなら「ロストカムイ」という感じになるかと思います。

ロストカムイの場所は?

場所は阿寒湖アイヌシアターイコロになります。

アイヌの土産屋や飲食店が並ぶアイヌの街「阿寒湖アイヌコタン」の中にあります。宿にもよりますが、阿寒の温泉街からもかなり近いので数分で歩いていける距離です。古式舞踊は20:00からロストカムイは21:00からです。

周りの土産屋さんも夜遅くまで開いていて比較的安全です。

阿寒湖アイヌコタン

ロストカムイは前売り券がオススメ

尚こちらの伝統舞踊の価格は当日入場料:大人1,080円、小学生600円。ロストカムイは当日入場料:​大人2,200円、小学生600円ですが、宿泊しているホテルのフロントで前売り券を買うと安くなり、古式舞踊とロストカムイの共通券を買うとさらにお安くなります。332席とかなり大人数が収容できるので予約はしなくてもほとんどの場合は、空席があるので大丈夫のようです。私が行った時は席の30%ぐらいの人で埋まっていました。

なお公式ホームページでは10%のディスカウントがあるので直接行きたい人は、印刷して持っていくと良いようです。

 

 

アイヌの伝統舞踊の感想

アイヌの伝統舞踊ですが、本州のものとは全く違う文化の影響を受けた踊りと思われ、動き方や言葉の発音自体が外国のようにすら思えるレベルです。

さてアイヌの伝統舞踊とはどんなものかあらかじめ知っておきたいですよね。こちらは写真より動画がわかりやすいのでyou tubeを貼り付けますね。

①「黒髪の踊り (フッタレチュイ)・松の木の踊り」

阿寒地方に伝わる踊りで、女性たちがわっさわっさと前後左右に長い髪を振りかざして踊る姿は少し狂気じみた感じを醸し出し、本州の伝統文化では考えられないようなオリジナリティーの高い踊りになっています。大嵐の日に松の木の枝葉が前後左右に揺れ動く様子を長い黒髪で描いた踊りだそうです。

②「鶴の舞(サロルンリムセ)」

阿寒を代表する踊りの一つ。着物の上にもう一枚着物を羽織って鶴の羽に見立てています。プルプルプルと高い鶴の鳴き声をまねているのがとても印象的です。漫画ゴールデンカムイでもアイヌの少女が鶴の舞を舞うシーンが出てきます。

 

道東に行ったらアイヌの古式舞踊を見た方が良い6つの理由

道東にいったらアイヌ文化を楽しめる、阿寒湖アイヌシアターに立ち寄ってもらいたい6つの理由を書かせていただきます。

  • アイヌの古式舞踊は重要無形民俗文化財に指定されている。(北海道では唯一)
  • また2009年ユネスコの無形文化財登録になっている
  • 道東の夜はエンターテインメントが少ないが、夜遅くにもやっているので、夕食後にも楽しむことができ、阿寒湖の多くのホテルからも徒歩圏内である。
  • 本州の文化とかなりかけ離れた独自のダンス、発音、音楽の構成が楽しめ外国に来たような気分になる。
  • 伝統的な舞踊だけでなく現代舞踊、デジタルアートを掛け合わせた”ロスト カムイ”は伝統の押し付けでなく新しい解釈も混ぜており飽きさせない。また国のバックアップもあり豪華。
  • 阿寒に住むアイヌの人たちはもともと観光客を相手に木彫りの商品を売ろうと北海道各地から来た人が多いので、伝統にとらわれず新しいことをやろうとする気風が強く革新的な作品になっている。

簡単に言うと国や世界が重要だと認めているような価値のある舞踊が、現代のテクノロジーをつかってさらに面白くなっているので是非見てもらいたいという感じです。是非行ってみてください。